元メッツ右腕 永久追放処分に納得いかず「これは大リーグ機構の陰謀」

[ 2016年3月5日 10:10 ]

元メッツのヘンリー・メヒア投手 (AP)

 薬物規定違反により大リーグ機構から永久追放処分を科された元メッツのヘンリー・メヒア投手(26)が、この処分は同機構の陰謀であると主張している。FOXスポーツなど米国の複数メディアが4日に報じた。

 既に2度の薬物規定違反を犯していたメヒアは先月、筋肉増強作用のあるボルデノンの陽性反応が出た。大リーグ機構では1度目の違反で80試合、2度目の違反で162試合の出場停止処分となり、3度目では永久追放処分が言い渡される。よって、同投手は再びマウンドに上がることができなくなった。

 この裁定に納得のいかないメヒアは、ニューヨークタイムズ(電子版)のインタビューで「この処分は大リーグ機構の自分に対する陰謀」だとし、2度目の処分決定後に異議申し立てを行ったら、3度目の陽性反応を検出する方法を見つけ出すと大リーグ機構からの脅しがあったことを明かしていた。

 また、2度目の検査結果は不正確なものであったとも語っており「自分を守るためにもっと大リーグ機構に働きかけるべきだった」と選手会にも不満な様子だった。大リーグ機構はメヒアの言う脅しを否定しており、選手会は現時点でコメントを差し控えている。

 ドミニカ共和国出身のメヒアは主に救援投手として活躍。メジャー5年間で通算113試合に登板して9勝14敗28セーブ、防御率3・68という成績を残している。2017年に永久追放処分の取り消しを申請できるが、その申請が認められても、規定で翌年の18年まではプレーできないことになっている。

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2016年3月5日のニュース