アニキ、一喝「初球から積極的にいかんか!」 直後に激変2点先制

[ 2016年3月5日 06:10 ]

<ソ・神>3回攻撃前、阪神ナインは金本監督を中心に円陣を組む

オープン戦 阪神3―3ソフトバンク

(3月4日 ヤフオクD)
 アニキの一声は効果てきめんだ! 阪神・金本知憲監督(47)がソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の3回の攻撃前に、オープン戦では異例の円陣を組ませて険しい表情で猛ゲキ。消極的だった打線にカツを入れ、この回の2得点を呼び込んだ。試合は3―3で終了し、2年連続日本一軍団に一歩も譲らぬ2戦連続の引き分けとなった。

 怒っていた。険しい表情で、金本監督は選手をニラみつけていた。3回攻撃時のベンチ前での円陣。猛ゲキが飛んだ。いや叱咤(しった)だった。

 「初球から積極的にいかんか!」

 「ネクストで準備しとけ!」

 2回まで摂津に無安打で4三振。2つが見逃しだった。5年連続で開幕投手を務めるソフトバンクのエース格に、後手後手に回って凡打を重ねる当然の結果に黙っていられなかった。

 「何となく打席に入っているから。気持ちの準備というか、そういうのができてなかったからね。簡単に追い込まれて、簡単に三振。そんなことは若い選手がすることじゃない」

 ひと声で選手たちはビビりあがり、「超変革」した。3回先頭の高山が初球を右前打。遊失で無死一、二塁に広げた小宮山も初球打ちだった。初回に見逃しで3球三振に倒れていた北條も1死一、三塁からまた初球を打って左中間二塁打。さらに西岡の内野ゴロで、この回、2点を先制した。

 「まだまだ駆け引きとか、そういう立場じゃないし。攻めて、攻めて、攻めるというね」

 相手が手強いほど、準備と工夫が必要となる。それは評論家時代の金本監督が何度も感じて、指摘してきたことだった。例えば巨人のマイコラスやポレダら同じ投手に何度も抑えられたが、同じやられ方をしていたように映っていた。違う攻略法は試したのか。チームが一つになって襲いかかったのか。好投手と相対したときこそ必要な姿勢で、実際、この日、摂津をぐらつかせるまでいった。

 博多に乗り込む前には「ソフトバンクの一流のピッチャーは、うちの若い選手を抑えて欲しい。“てめえら、これが本物だぞ”というものを見せてやってほしい」と話していた。実際に対峙(たいじ)してシュンとなった若いヤツらを叱り飛ばしてでも叩き込みたかったこの闘争心こそが、その言葉の真意だったのかもしれない。

 2年連続で日本一になっているソフトバンクに、2試合とも追いついて引き分けた。勝ち負け度外視のオープン戦とは言え、粘り強い戦いができている。ペナントレースで対戦するセ・リーグの各球団のエース格にも、一丸でぶつかっていけばこの日のように攻略できるかも…の可能性は感じられた。「金本イズム」は、着実に浸透し始めている。(山添 晴治)

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