成長する巨人の新人左腕 ドラ7中川 開幕1軍へ正念場

[ 2016年3月5日 08:00 ]

2月23日の韓国・KIAとの練習試合で2回を完全に抑え込んだ巨人・中川

 主力に負けじと、開幕1軍を目指して若手が猛アピールする3月。巨人のドラフト7位・中川(東海大)が、一段ずつ着実に成長を遂げている。「今、自分がやれることはマウンドで持っている力を全て出すことだけです」。初々しいコメントに新鮮さが残る。

 最速145キロ。小さいテークバックから、打者の手元でわずかに曲がる真っスラ気味の直球が持ち味。生命線は「右打者の内角に投げることです」。ややインステップして投げることで角度も生まれる。「そこは意識していきたいですし、自信を持って投げられるようにしていきたいです」。完璧に確立できれば大きな武器となるはずだ。

 1月の新人合同自主トレ中に首脳陣の目に留まった。そしてキャンプで1軍に抜てき。「緊張していますが、ずっと1軍でいられるように頑張りたい」。実戦初登板した2月12日の紅白戦(サンマリン宮崎)では2回4失点と打ち込まれたものの、体の開きを抑えるように修正。11日後の同23日の韓国・KIAとの練習試合(沖縄セルラー)では2回を完全に抑え込み、しっかりと課題を克服してみせた。

 現在は約10日間の遠征に帯同している。チームは遠征終了後、開幕に向けたメンバーを絞り込む方針。中川にとっては正念場を迎えている。起用法は未定。先発なら同じ左腕は内海、ポレダ、今村、田口。中継ぎなら山口、公文がライバルとなるが、入り込む余地はまだある。「周りの人を見ながら、勉強していきたいと思います」と探求心とともに1軍にいる。

 1日の日本ハム戦(札幌ドーム)に登板した翌日「体がメチャクチャ張っています」とストレッチに時間を割いていた。新人合同自主トレにキャンプ、そして初遠征と慣れない環境が続く。目に見えない疲労もある。これは誰もが通る道。守護神の座を確立した沢村も、絶対的エースとして君臨する菅野もその経験を乗り越えて今がある。全てを糧にできれば、たくましく成長するはずだ。

 キャンプ終了時、高橋監督はドラフト1位・桜井(立命大)、同2位・重信(早大)だけではなく、7位・中川の名前も挙げて新人3選手を高く評価した。今遠征中、中川の登板機会は多くても残り3試合。そこで結果を残せば、開幕1軍も見えてくるだろう。上位指名選手の期待通りの活躍もいいが、下位指名のルーキーが活躍すれば、球界もまた盛り上がる。ぜひとも中川に、そんな役割を担ってもらいたい。(川手 達矢)

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