中日ナイン“神対応”の理由…明るく楽しく強く 平田主将の思い

[ 2016年3月4日 14:40 ]

春季キャンプでサインする中日の平田

 今季、明るいチームを目指すという中日ナインの、ファンサービスに感心した。私は中日担当1年目。沖縄・北谷での春季キャンプ中、何度も何度も見かけたのは、厳しい練習の移動時間や日が沈んだ午後6時を過ぎても、選手がペンを走らせてサインする姿だ。

 キャンプはシーズンより、ファンと選手の距離が近くなる。朝、球場に到着したベテラン岩瀬がブルペン小屋の横で数十人のファンの人にサインをする姿を見たと思えば、陸上競技場からメイン球場への移動では、浅尾、大野らの投手陣が次々とペンを走らせる。もちろん、練習との兼ね合いで限界があるが、午後6時過ぎ、打撃練習を終えた亀澤は、報道陣に「まだファンの人たちいましたか?」と逆取材し、待っているとわかれば球場正面から出て行った。暗く冷え込んだ外から、黄色い歓声が聞こえた。

 キャンプイン前、「楽しく見える球団は強いと感じている。とにかく毎日自分たちで楽しく、明るく見えるようにしたい」と語っていた新主将の平田に思いを聞いた。「去年、スタンドにお客さんが少なくて寂しかったんです。見えますからね。ボクは『キャンプに来てくれてありがとう』と、『また球場にも来て下さいね』という気持ちを込めて、ファンサービスをしています。みんな自然と去年よりやってくれています。ボクが言ったわけじゃないですよ」。チーム関係者も「去年はここまでしていなかったですね」と説明した。

 中日は昨季、地方3試合も含めた主催71試合目で観客動員数が200万人を突破した。1試合平均だとセ・リーグ6球団で4番目となる2万8469人。イメージしにくいが、数字で見ると少なくは感じない。ただ、ドームを見渡せば、スタンドの観客がまばらな日も少なくなかったという。

 5日のヤクルトとのオープン戦は昨季限りで引退した山本昌氏(50)の引退試合となる。関係者によれば、約4万人を収容するナゴヤドームでほぼ満員を見込む。球界の誇るレジェンドの偉大さ、人気を実感する。

 チームが勝てばファンも自然とドームへ足を運ぶだろう。スタンドが埋まれば、ムードも高まり、モチベーションにもつながるはずだ。ナインの思いが通じ、今シーズン、1人でも多くのファンが球場に通ってくれることを願いたい。(細川 真里)

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