ロッテ・ドラ1平沢が館山撃ち3安打 84勝腕認めた「僕の負け」

[ 2016年3月3日 09:40 ]

<ロ・ヤ>2回の第2打席、館山の内角球にうまく腕をたたみ右中間に運ぶ平沢

イースタン・リーグ春季教育リーグ ロッテ7―0ヤクルト

(3月2日 ロッテ浦和)
 集中力を研ぎ澄ました。ロッテのドラフト1位・平沢(仙台育英)が、開幕したイースタン春季教育リーグ・ヤクルト戦に「2番・遊撃」で出場し、通算84勝を誇る館山と対戦。2打席目となった2回に2球で追い込まれたが、3球目の内角高め直球を捉えて右中間へ運ぶ二塁打を放った。

 「追い込まれた中で打てたのがよかった。1軍で何勝もしている投手に対応できたのはよかった」。実戦8試合で24打数7安打、打率・292。ただ、ここまで6三振を喫して追い込まれてからの打撃が課題だった。

 館山から二塁打した場面では「直球狙いだったけど、落ちる球に少しでも対応できるように」。高く上げていた右足をすり足気味に変えてコンパクトに振り抜いた。18歳の対応力に34歳の館山は「(追い込まれて)修正したのなら、3球勝負するべきじゃなかった。それを見抜けなかった僕の負け」と舌を巻いた。2番手の田川からも7回に中越え二塁打、8回に中前打を放ち、4打数3安打で“プロ初猛打賞”。「凄くうれしい」と甘いマスクがほころんだ。

 2月26日から1軍を離れて地元・宮城に戻り、28日に仙台育英の卒業式に出席。その日は野球部の同期としゃぶしゃぶに舌鼓を打ちながら「オープン戦見に行くから頑張れ」と激励された。29日に帰京し、前日から2軍に合流。「卒業式で心をリセットできた。疲れも取れた」とリフレッシュし、6日ぶりとなった実戦で結果を残した。

 今後は5、6日の春季教育リーグに出場後、8日の日本ハム戦(QVCマリン)から1軍に合流し、本拠地デビューする。「いつまで1軍にいられるか分からない。一つでも成長できれば」。88年の中日・立浪以来28年ぶりとなる高卒新人内野手の開幕スタメンが徐々に現実味を帯びてくる。(渡辺 剛太)

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2016年3月3日のニュース