大田俺もいるぞV弾 全6試合途中出場も7の4で5打点

[ 2016年3月3日 05:30 ]

<日・巨>9回2死一、三塁、大田は左越え3ランを放つ

オープン戦 巨人6―3日本ハム

(3月2日 札幌ドーム)
 超特大の勝ち越し3ランだった。巨人の9回2死からの逆転劇。2点差を追いつき、なお一、三塁で大田だ。鍵谷が真ん中高めに投じた142キロ直球をフルスイングすると、広い札幌ドームの左翼席中段まで達した。飛距離120メートル。それもライナーで軽々と運んだ。

 「ちゃんと芯に当たってくれた。オープン戦でもチームの勝ちにつながったことが大事」

 オープン戦全6試合で途中出場。それでも7打数4安打、打率・571と結果を残し、5打点は6打点のギャレットに次ぐチーム2番で日本人トップだ。この日も6回の右翼守備から出場し、オープン戦では3年ぶりとなるアーチを放った。

 プロ8年目を迎えた今季のテーマは「自分のスイングをする」と言う。昨年は結果を意識しすぎるあまり、コンパクトなスイングになっていた。「今年はヒットにこだわらない。持ち味がなくなる。(プロに)入ってきた意味がなくなる」。激しい外野争いの中で開幕スタメンを目指し、最大の魅力である長打力で勝負すると決めたのだ。

 課題は上体が突っ込まず、引きつけて打つこと。キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏からも「長くボールを見るために」と同じ指摘を受けた。実戦に入ると、試合前練習でロングティーを行う。グリップが投手寄りにずれないように、しっかりとボールを待ってから振り切ることを心掛ける。この日は「タイミングがしっかり取れた」と自画自賛。その結果が豪快な一発となった。

 大谷の圧巻ショーに巨人ベンチも重苦しい雰囲気だった。それが最終回の執念と大田の一振りで一変した。オープン戦4連勝。高橋監督も「一発で仕留めた。この数試合はずっといい。続けていってもらいたい」と大田の好調ぶりに、とびきりの笑顔を見せた。(川手 達矢)

 ▼巨人・ポレダ(5回2失点)オープン戦で球種を試している。結果には満足している。

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2016年3月3日のニュース