12球団の出身大学ランク上位は早明 ソフトBは異色の傾向

[ 2016年3月3日 08:00 ]

 記者は専大卒。岡林先輩(洋一、ヤクルトスカウトグループ課長)の1学年下で、町田(公二郎、三菱重工広島監督)と同期だ。とはいっても、野球部ではないが。杉山先輩(賢人、楽天2軍投手コーチ)も1学年上。取材現場で先輩と気付かずタメ口をきいてしまい、「お前、後輩やん!」と怒られたことがある。

 現在、専大OBのプロ野球選手は広島・黒田、ソフトバンク・長谷川ら4人。そこで…。絶賛発売中の「2016スポニチ プロ野球選手名鑑」をもとに、12球団の支配下登録選手726人(外国人除く)の出身大学を調べてみた。さてさて、堂々の1位は…。

 (1)早大。計18人の最大派閥。オリックスを除く11球団にOBが所属している。

 (2)明大。計16人。こちらはソフトバンク、DeNA以外の10球団。今年のルーキーにも高山(阪神)、上原(日本ハム)ら4人がいる。

 (3)亜大。計15人。ここで東都登場。広島には九里、永川ら亜大OBが実に6人もいる。

 (4)駒大&東洋大&東海大。13人。

 (5)法大。計11人。

 (6)中大&青学大。計10人。

 2桁以上の選手を輩出している大学はここまで。以下は1桁となる。数えてみたら、中央球界でも有名な強豪大学の名前がズラリ。当たり前、な風がしないでもないので、今度は球団別の傾向を見てみた。

 まず、異彩を放つのがソフトバンク。大学出身の選手は12球団最少の16人(12大学)しかいない。ちなみに最多はヤクルトの37人(26大学)で、9球団が30人以上だ。ソフトバンクは極端に少ない。昨年のドラフトも指名した6人全員が高校生。3軍制を敷き、若い選手を育てる。そんなところに、2年連続日本一の秘密があるのかも。

 一方で独自路線を突き進むのが西武だ。早大、明大など、前述の「2桁の選手を輩出している」9大学のうち、西武には3大学(早大、明大、青学大各1)のOBしかいない。逆に昨年のドラフト1位・多和田の母校・富士大が3人、第一工大が4人、東北学院大が3人…。秋山の八戸大、牧田の平成国際大、高橋朋の岐阜聖徳学園大などと多岐にわたる。スカウト戦略の表れだろう。

 日本全国津々浦々。どこに「金の卵」が眠っているか。球春。各地方の大学リーグ戦も続々始まる。皆さんもぜひ、足を運んでみては?(鈴木 勝巳)

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2016年3月3日のニュース