大リーグ、“併殺崩し”の危険走塁を排除 新ルール採用を発表

[ 2016年2月26日 12:22 ]

ドジャースのアットリー(下)はメッツのテハダと接触する (AP)

 大リーグ機構と大リーグ選手会は25日、二塁ベース付近で走者が併殺を防ぐためにする危険なスライディングを禁止する新ルールを採用したと発表した。

 新ルールには「スライディングが完了した時点で走者はベース上に留まること(本塁は除く)」、「野手との接触目的で走者は走路を変えてはならない」などとあり、これらに抵触して危険だと判断されれば、走者だけでなく打者もアウトになる。

 二塁ベース付近でのスライディングについては昨季、パイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ)、メッツのテハダ両内野手が大けがを負い、問題視されていた。当事者の姜正浩は「選手を守るルールで、賛成の立場」と今回の決定を歓迎。一方、レンジャーズの遊撃手、アンドルスは「野手としては賛成だけれど、走者としては嫌なルールだね」とコメントするなど、積極的な走塁ができなくなることを憂う選手もいた。

 また、同日はその他にもルールの変更が発表され、併殺などでボールを捕球した野手がベースに触れていたかをビデオで判定できることが可能になった。さらに、試合時間短縮のため、監督や投手コーチがマウンドに行く時間を30秒に制限。そして、イニング間の攻守交代については昨季よりも20秒縮め、通常の試合で2分5秒、全米中継の試合では2分25秒で行うことが決まった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月26日のニュース