3年の時を経て…1部復帰目指す駒大に“名コンビ”復活

[ 2016年2月22日 13:07 ]

中学のバッテリーが駒大で再び!活躍を誓う上野(左)と鈴木

 昨秋、野球のU18世界選手権の日本代表としてエース格の働きをした上野翔太郎(中京大中京)に“恋女房”が帰ってきた。今春、東都大学野球の2部に降格した駒大に上野とともに入学するのが、愛知西リトルシニアで3年間バッテリーを組んだ鈴木大智捕手(関東一)。この2人、昨夏の甲子園3回戦で対戦、上野は鈴木をノーヒットに抑えたが、サヨナラ本塁打を浴び涙を飲んだ。関東一はオコエ(楽天)らの活躍もあり、ベスト4に進出。チームとしては鈴木に軍配が上がった。

 3年の時を経て、再び同じユニホームを着ることになった2人。浜松で行っている春季キャンプにもそろって抜てきされ、息の合ったところを見せている。

 「ぼくは昨春から駒大に行こうと決めてました。そうしたら上野も駒大。心強い面はあります」と鈴木。上野も「ぼくのことをわかってくれていますから」と、全幅の信頼を置く。「3年間離れていたから中学から成長した面もあるし、またここから新しい部分があるので楽しみ」と、日本代表に成長した相棒を頼もしそうに見つめる。

 上野は主将の高橋亮介捕手と相部屋に。首脳陣が駒大の大黒柱に育てたい思いが伝わる。まだ本格的な投球はしていないが「開幕まで1カ月半はありますから、体をしっかり作って間に合わせたい」と焦りはない。U18仲間の高橋純平(県岐阜商―ソフトバンク)や成田翔(秋田商―ロッテ)とは連絡を取り合って、成田とは食事の約束もし、刺激を受けている。

 昨秋は鈴木が神宮球場で、上野はライブ中継で駒大の結果を見ていたが、残念ながら2部降格。さすがにショックだったという。当然、早期復帰、そして神宮での活躍を夢見る2人。上野は今春から登板の可能性も十分ある。初速と終速の差が少ないキレ味鋭い速球とスライダーを武器に、もう一段レベルアップして戦国東都に臨む。

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2016年2月22日のニュース