阪神・ヘイグ 志願の休日返上練習!守って打って1時間半

[ 2016年2月20日 06:17 ]

ヘイグは休日返上で練習を行い、平田チーフ兼守備走塁コーチからノックを受ける

 左脇腹の張りで別メニュー調整を続けるヘイグがキャンプ休日の19日、沖縄・読谷村の宿舎隣接の室内練習場で志願練習に取り組んだ。患部の状態に配慮しながら精力的に守備練習や打撃練習に努め、早期の本隊合流へ強い意欲を示した。

 「一日でも早く戻りたいと思っている。休んでいたら、きょうできることも先送りになってしまうかもしれないのでね」

 苦境の中で自ら動いた。約45分間のランニングやキャッチボールなどで入念に体を温め、平田チーフ兼守備走塁コーチのノックを受けた。逆シングルで捕球したり、素早い送球を見せるなど35球を無難にさばいた。

 休むことなく、長いトレーニング用バットに持ち替え、オマリー打撃コーチ補佐の付き添いでティー打撃を開始。25球を打ち返してから通常のバットで6球続けた後、5メートルほど前方正面からのトスを29球打った。合わせて約1時間半にも及んだ休日返上練習だった。

 正三塁手争いに乗り遅れる訳にはいかない。異変は12日のランチ特打中に起きた。わずか20スイングほどしたところで左脇腹に張りを訴えて取り止め。ティー打撃を再開したのは17日だった。

 新井、今成に加え、陽川が16日の楽天戦で本塁打を放つなど台頭した。今春は外野にも挑戦中ながら本職は三塁。ライバル候補が着々とアピールを続ける中、調整遅れは明らか。休日返上で姿勢は意欲的でも、スイングに関しては「100%で振っていくと痛めることもある。6~7割でやっていきたい」と全開でないことを認めた。

 「(守備に関して左脇腹の張りが)気になることはないし、相手がどうこうも気にしていない。自分がやることをしっかりやれば、結果は付いてくると思っている」

 20日も別調整を予定。焦る立場ではないとはいえ、オマリー打撃コーチ補佐が「マシンの代わりに(私が)上から投げる」と説明を加えたように慎重な調整はまだ続きそうだ。(湯澤 涼)

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2016年2月20日のニュース