マー君3年目キャンプイン 米メディア、祝福ムードなく右肘に質問集中

[ 2016年2月20日 05:30 ]

キャンプインし、ジラルディ監督(右)が見守る中、投球練習をする田中

 ヤンキースの田中将大投手(27)は19日(日本時間同日深夜)、雲一つない快晴の下、メジャー3年目のキャンプをスタートさせた。

 全体練習前にノバと2人で早出ブルペンへ。ジョー・ジラルディ監督ら首脳陣が見守る中、捕手を座らせてノーワインドアップとセットポジションから計25球。カーブ、ツーシーム、スライダー、スプリットと変化球も交えた。

 前日の18日には会見を行い、メジャー3年目を「特別な年」と位置づけた。15日にまい夫人がニューヨークで男児を出産。立ち会った田中は17日にタンパに戻り、パパとして公の場に初めて姿を見せた。球団広報は会見に先立ち第1子誕生を発表。祝福ムードに包まれるかと思われた。ところが、米メディアは子供の話題には一切触れず、昨年10月に骨片除去手術を行った右肘について集中質問。7個中5個が肘についてだった。

 1年目に右肘じん帯を損傷して迎えた昨年のキャンプイン前日も、13個中8個が肘に関する質問だった。ただ、田中は泰然自若たるもの。「1年目の良かった時と同じ投球ができる自信はあるか?」との質問に「もちろん、ある」と返答。「例年と比べたら実戦に入るのは当然遅れる」と慎重な姿勢も示したが、2年連続の開幕投手を目指す考えは変わらない。パパとなり「そういった意味では特別な年」と語り、目標の一つに200投球回を挙げ「そのためにはフルシーズン投げることが大事」と力を込めた。

 キャンプは初めてまい夫人が不在。「一番の心配は食事」としつつも「できる限り自炊をしている」と明かし、野菜や果物のスムージーも作っているなど奮闘中という。肘の懸念をシャットアウトすべく、真価の問われる3年目が始まった。(タンパ・東尾 洋樹)

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月20日のニュース