PL野球部“休部”経て17年度から再開も 今夏大会後に部員ゼロ

[ 2016年2月18日 05:30 ]

17年度以降の活動再開の可能性が出てきたPL学園硬式野球部

 存続危機にあるPL学園硬式野球部が、17年度から新たな運営方法で生まれ変わる可能性が出てきた。新入部員の募集を停止しており、今夏の大阪府大会を終えると現在2年生だけ12人の部員はいなくなるが、同校事務局は「廃部ではなく、休部という形になると思う」と説明し、将来の活動再開に含みを持たせた。

 同校は13年に上級生による下級生への暴力が明らかになり、対外試合禁止の処分を受けた。関係者によると、そうした古い体質をわずかながらでも知る現在の部員が卒業した後、17年4月入学の一般生徒で入部を希望する者がいれば、野球部の活動を行う可能性があるという。既に新しい室内練習場も着工している。

 13年の不祥事以降は2代続けて校長が監督を兼任し、17日には同校事務職員で剣道部OBの川上祐一氏(41)の新監督就任が発表された。本格的な野球経験のない人物が監督を務める状態が続いているが、OBらを中心に名門復活を望む声は強い。巨人などでプレーし、高校時代には1年生からエースとして活躍、2度の日本一に貢献した桑田真澄氏は「PL学園の意向もあると思うが非常に胸が痛い。OBとして復活を心から願っている」と話した。春夏の甲子園大会で7度の優勝を誇る名門の今後が注目される。

 ▼中村順司氏(PL学園元監督。甲子園通算58勝。休部に)OBはみんな寂しい。今いる選手には頑張ってほしい。

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