由伸監督 初采配VS韓国LG戦はノーサイン貫く「試させたい」

[ 2016年2月18日 06:10 ]

ファンにサインする高橋監督だったが、試合中はノーサイン?

 巨人・高橋監督が18日、就任後初の対外試合となる韓国・LGとの練習試合(沖縄セルラー)に臨む。注目の初采配だが、サインは出さない方針で、頭の中で本格的な指揮へのイメージトレーニングに徹する。

 「対外試合といっても、まだそういったところ(サインプレー)を求めるつもりはない。基本はキャンプで練習していることを試させたい。ただ、俺も練習と言ったらあれだけど、頭の中では考えたいなと思う」

 本格的にタクトを振るのは「もうちょっと先」とした。今後も今週末から始まるオープン戦、20日のDeNA戦(同)や21日の同広島戦(同)など数試合は、サインを出さない意向だ。ただ、準備は怠らない。本格的な指揮に向けて、ベンチではバント、ヒットエンドランなどの場面を想定しながら試合を見守る。

 高橋監督は現役時代、紅白戦で当時の原監督からサインを出すように指示され、采配を振った経験がある。「パパパッと考える難しさは何となく感じた。今でも何となく考えはするけど、試合の中でパッと決断するのは難しいと思っている」。だからこそ、当面の実戦は選手の調整の場と位置づけながらも、「俺は初心者だから」という監督としては、頭をフル回転させてイメージをつくり上げていく。

 18日のLG戦は阿部、村田を除くメンバーで臨み、4番には紅白戦2試合で4打数無安打と結果が出ていない新外国人ギャレットを据える。キャンプで静の姿勢を貫く新指揮官は「なかなか紅白戦では本当の試合の緊張感は出ない。まずは選手が試合勘を取り戻さないといけない」と口にした。(春川 英樹)

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