大リーグ 選手会はドラフト改革に前向き「ロッタリー制度は有益」

[ 2016年2月16日 10:18 ]

大リーグ選手会専務理事のトニー・クラーク氏 (AP)

 大リーグのドラフトは完全ウェーバー方式を採用しており、シーズン最低勝率のチームから順に指名権が与えられる。戦力均衡のための制度だが、これだとドラフト上位の指名権狙いで意図的に負けることを念頭に置いたチームが出てくる弊害もある。

 実際、プロバスケットボールのNBAでは勝てないようなチーム構成を行い、ドラフト上位指名権を得る「タンキング」が見られる。同リーグはこの「タンキング」を極力防ぐため、1巡目の上位3位までに限り、プレーオフに出場できなかった14チームの抽選(ロッタリー)で指名順位を決めている。

 NBA以外にプロアイスホッケーのNHLもこのロッタリー制度を導入しているが、大リーグの選手会専務理事を務めるトニー・クラーク氏(43)は先週、メディアから同制度について問われ、「有益となり得るもの」とコメント。さらに、「そうした制度以外にも、戦力均衡のためにはどんなものでも目を向ける」と続けており、ドラフトの制度改革に前向きな姿勢を示していた。

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