阪神・掛布2軍監督困った…安芸にノロ警報、三塁ベンチ完全封鎖

[ 2016年2月16日 06:30 ]

ノロウイルスの感染の可能性がある三塁側ベンチを使用禁止にした

 阪神2軍キャンプ地の高知・安芸球場に“ノロ警報”が発令されたことが15日、明らかになった。16日は終日三塁ベンチが完全封鎖される。安芸市の担当者が「あした(16日)は使えません」と話した。

 発端は、14日のプロアマ交流のJR四国戦。8回に、一塁走者となったJR四国の選手が突然嘔吐(おうと)した。当日は朝から体調不良で嘔吐を繰り返しており、強行出場だった模様。選手はそのまま代走を送られ途中退場していたが、最悪の場合はノロウイルスといった感染症の疑いもある。

 球団は、試合終了後に安芸市役所の担当者に消毒を要請。三塁側のJR四国ベンチに殺菌作用のある消毒液を散布し、応急処置を施した。球場関係者は「どういった形で嘔吐になったのかが明らかになってない以上、ノロウイルスの可能性もあるので」と説明した。

 ノロウイルスは潜伏期間は最短で1日とされ、嘔吐や高熱に苦しまされる症状。感染経路は食品による感染の他に、感染者の咳やくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や、触ったスイッチやドアノブなどに触れる間接的感染など様々。もしもノロウイルスだった場合は、三塁ベンチの立ち入り禁止だけでは不十分と言わざるをえない。

 嘔吐したJR四国の選手は、この日は元気にチーム練習に参加。同社の野球部マネジャーは「本人は食当たりだと言ってます。でも、他の選手も同じものを食べてますが大丈夫だったので、なんとも」と、困惑。病院で診察を受けていないため、真偽は不明だ。

 「(消毒処置について)詳しくは知らないけど、そうしてもらうに越したことはないよね」と掛布2軍監督も不安そうな表情だった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月16日のニュース