女子プロ野球 川端&「美人過ぎる野球選手」加藤がスポニチでチョコプレゼント

[ 2016年2月12日 15:13 ]

スポニチを訪問した埼玉アストライアの(右から)川端と加藤は若手男子社員にチョコをプレゼント

 女子プロ野球、埼玉アストライアの川端友紀内野手(26)と加藤優外野手(20)が12日、東京・越中島のスポーツニッポン新聞社を訪れ、バレンタインチョコレートを男性社員たちにプレゼント。4月9日午後1時から川口市営球場で兵庫と対戦する本拠開幕をPRした。

 7年目を迎える今季は昨季同様、埼玉、京都、兵庫の3チームで前後期制のリーグ戦を行う。埼玉は昨季、前期3位、後期2位の成績で年間23勝23敗2分けの勝率5割となり、総合2位。アマチュアも含めた女子野球日本一を決めるジャパンカップも準優勝に終わった。今季は投手3人が抜けたが、5人の新戦力を迎えて3年ぶりの“女王奪還”を目指す。

 ヤクルト・川端慎吾内野手(28)の妹である友紀主将は過去6シーズンで10、11、13年と3度の首位打者に輝いた「安打製造器」。13年は打点王、最高出塁率と合わせて3冠王を獲得し、MVPに選ばれた実力者だ。兄は昨季、セ・リーグ首位打者に輝き、リーグ優勝を果たした。友紀は昨季は打率・379で惜しくもリーグ2位に終わっただけに「今年こそ兄と一緒に優勝と首位打者を獲りたい」と今季にかける思いは強い。

 1月には2年連続で兄と一緒に松山で合同自主トレを実施。緩い球に対して自分の間合いでタイミングをとって強いスイングでミートする打撃練習を教わり、自慢のバットコントロールにさらに磨きをかけている。「兄は打撃フォームもタイプも似ているので目標。兄のアドバイスが生きている」と感謝を口にする。

 一方、加藤は今季クラブチームのアサヒトラストから加入したルーキー。14年に女子ワールドカップ日本代表候補に入り、容姿端麗で「美人過ぎる野球選手」としてテレビ番組などでも取り上げられ話題を集めた。昨年10月にはシンガー・ソングライターとして大手レコード会社からCDデビューも果たしている“二刀流”だ。1月25日からチームに合流し、「1人1人の意識がものすごく高くて自分で考えて練習している。全員が同じ方向に向かってレベルアップを図ろうとして取り組んでいるので、自分も見習ってやっていきたい」と憧れのプロの世界を肌で感じ、目を輝かせる。

 加藤の持ち味はスイングスピードだ。「スピードを計測したことはない」というが、友紀は14年に初めて見たときに衝撃を受けたといい「色々なプレッシャーはあると思うけど、思い切りの良いスイングを生かして負けずに強い気持ちでやってほしい」と新戦力に期待を寄せる。加藤は「チームとしては女王奪還が目標なので、勝負強い打撃で貢献したい。まずはレギュラーを獲って試合に出ることが目標。その先に新人王を獲ることを目指したい」と高い志を胸にデビューを心待ちにする。

 今季のチームスローガンは「~スーパー埼野人(さいやじん)へ~」。鳥山明氏の人気アニメ「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空などが変身する超(スーパー)サイヤ人を参考に、三浦由美子外野手(22)が考案したものだ。ナインは地域に密着した「超越した埼玉の野球人」になれるように日々、厳しい練習に励むとともに女子野球の普及・発展に向けて野球教室や様々なイベント活動に参加。食事も各選手が栄養指導を受けながら、栄養バランスを考えて自炊している。球団の公式ホームページでは「スーパー埼野人の野球飯」と題し、選手たちが考えたアスリート向けの料理を写真やレシピ付きで紹介。友紀は「毎日工夫してつくったり、みんなで料理を持ち寄って食べたりしてます」と話し、加藤も「いまのところバランス良く食事ができています」と笑顔を見せる。

 今年は9月3~11日に韓国でWBSC第7回女子野球ワールドカップが開催され、侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」は大会5連覇を目指す。世界トップレベルを誇る精鋭たちが集う日本女子プロ野球リーグは、3月19日に淡路佐野運動公園第一野球場で行われる兵庫対京都で開幕を迎える。埼玉のビジター初戦は同26日にわかさスタジアムで京都と対戦する。2月下旬と3月中旬には埼玉県内で春季キャンプを行い、開幕に向けて心身ともに仕上げていく。友紀は「チームとしては打撃が一番のウリ。冬場は凄い振り込みと走り込みで強化してきた。昨季の課題だった守備も克服し、攻撃的な野球を見せたい。最高の1年にしたい」と決意を力強く語った。

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2016年2月12日のニュース