【キヨシが行く】マエケンの穴を埋めるのはドラ6のオスカル

[ 2016年2月12日 09:37 ]

広島のキャンプ帽をかぶりご満悦の中畑氏

 昨年まで散々苦しめられたマエケン。彼が抜けた穴をどう埋めるか。そこに注目して広島のキャンプを見たけど、シート打撃で掘り出し物を見つけた。ドラフト6位で入団した左腕、仲尾次オスカル(Honda)。右打者の内角にクロスして入ってくる球が素晴らしい。社会人で経験を積んで試合をつくる力があると感じたね。

 監督の立場で言えば、いい左打者に対して左投手をどこで使うかは大事。この投球を見たら、先発で回しても面白いんじゃないかな。5番目、6番目の先発がしっかり回るとチーム状態は良くなるから。同2位・横山(NTT東日本)も完成度は高い。同1位の岡田(大商大)を含めた新人3投手がそろえば、マエケンの穴を埋められるくらいの働きが期待できる。

 打者では新外国人・プライディがいい。何がいいって外国人には珍しく足が短い(笑い)。下半身で粘れる打ち方をしているから、変化球にも対応できると思う。率を残せるタイプだね。

 最後に忘れちゃいけないのが、駒大の後輩・新井。2000安打まで残るは29本。本人は「まずは試合に出られるように頑張ります」と言っていたけど、若手と一緒に元気に動いていて安心した。早く達成してほしいね。お祝いは焼き肉食べ放題がいいかな。そのお返しに、あいつにはもっといいものを食わせてもらうよ。「先輩、お世話になりました」って言ってくるのが、新井だからね。(DeNA前監督、スポニチ本紙評論家)

 ◆仲尾次 オスカル(なかおし・おすかる)1991年3月28日、ブラジル・サンパウロ州生まれの24歳。カントリーキッズ高から白鴎大を経て、Hondaでは主に救援として活躍。13年WBCではブラジル代表の予選突破に貢献し、本大会の日本戦にも登板した。契約金3000万円、年俸800万円。1メートル78、78キロ。左投げ左打ち。

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