巨人・村田復活へ「ぶつかっていく」 初紅白戦から岡本とガチ三塁争いへ

[ 2016年2月11日 07:20 ]

巨人の村田

 巨人・村田が、打線のど真ん中に座る。13日に予定されている今キャンプ初の紅白戦に「4番・三塁」で出場することを、高橋監督が明かした。

 チームは11日から、宮崎での最終クールに突入。売り出し中の2年目・岡本との三塁争いが本格化する実戦を前に、経験豊富な35歳は「やっていることを試さないといけない。焦る必要はない」と平常心だった。

 昨季は打率・236、12本塁打。復活へ、軸足の右足に体重を乗せてスイングする取り組みを続ける。守っては13、14年にゴールデングラブ賞。内田打撃コーチは「彼はとても守備がうまい。打撃でも同じように、間を取らないと」と話した。守備時のゴロを捕って一塁送球する動きでは、右足から左足への体重移動を自然に行う。村田もイメージが描けた。

 「投げるときも打つときも同じ間。守備は、捕ってからイチ、ニー、サンで投げる。イチから、いきなりサンにはいかない。それを打撃に生かすのが凄く大切」

 巨人のサードには、攻守そろった躍動感でファンを沸かせた長嶋茂雄終身名誉監督というお手本がいる。守備では捕球後に腕を大きく伸ばして送球し、右手をひらひらさせる一連の動きが代名詞だった。今キャンプで村田はフリー打撃の順番を待ちながら、バットを左手に持ち、何度も右手で送球するポーズを繰り返している。ピンと伸びた右腕に、往年のミスターの送球シーンが重なる。

 2日に松井秀喜臨時コーチが軸足体重を指導した際、村田は「自分は6―4(軸足に6割)のイメージだったが、松井さんは8―2、9―1とおっしゃっていた」と話した。初実戦は週末の天気予報次第で12日に前倒しされる可能性もあり、感覚の変化を打席で試す時は迫っている。「岡本も負けられない気持ちだと思う。ぶつかっていく」。ホットコーナーは譲らない。 (神田 佑)

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2016年2月11日のニュース