藤浪 盗塁あるぞ!成功なら阪神投手では小林繁以来35年ぶり

[ 2016年2月10日 08:00 ]

練習で走者役を務める藤浪

 4年目の超変革は投球だけではない。隙があれば、狙います。阪神・藤浪が盗塁企図にも意欲を見せた。球団投手では1981年の小林繁を最後に盗塁の記録はない。成功すれば藤浪にとっても初めてとなる。

 「技術もいることなので、いきなり二盗だけというのは難しいかもしれません。ただ、例えば一、三塁での二盗などはチャンスがあれば意欲を持って取り組みたい」

 事の発端は昨年末に金本監督がテレビ出演した時の発言だ。「能見、藤浪は喜んでやってくれそう」と番組内で投手にも盗塁のサインを出す可能性を示唆。すると、能見も年明けのテレビ出演で歓迎する意向を示していた。

 藤浪の姿勢はこの日、ドーム内であった30メートルダッシュにも表れていた。大きなストライドを生かし4秒19をマーク。くしくも能見と同タイムで投手陣では際立つ速さを見せつけた。権田トレーナーは言う。「野手を加えてもタイム的には速い方です。盗塁は直線的な動きだけではないですが、彼の場合は加速する力もありますから」

 盗塁成功にはスピードに加え技術も必要となってくるが、常日頃の地道な取り組みがモノを言うことは間違いない。投手としての進化もさることながら、藤浪は「走」「守」も決しておろそかにすることはない。 (森田 尚忠)

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