DeNA山崎康 番長カーブ封印解く 2年目のジンクス打破へ

[ 2016年2月10日 08:40 ]

カーブの握りを披露する山崎康

 「番長流カーブ」で2年目のジンクスを打破する。DeNAの山崎康が今キャンプ6度目のブルペンでようやく捕手を座らせて、44球を投げ込んだ。

 直球に加え、軌道を確認しながらカーブを5球。「昨年一年間投げて研究されていくなかで、一歩前を歩くためにカーブも必要なボールだと思う。今年は違う山崎を見せます!」。今キャンプ初の晴天の下、力強く宣言した。

 亜大時代には1試合で20球前後のカーブを投げていたが、「抑えのポジションになってから、後悔するボールは投げたくない」と球速が遅く捉えられやすいカーブを封印。昨季は主に直球とツーシームで37セーブを挙げ、新人王に輝いた。だが、慢心は少しもない。「1年目よりもいい成績を(残したい)」とオフの間にカーブを再び取り入れることを決断。緩急を付けた投球で厳しくなる他球団からのマークをはねのける。

 理想に挙げたのは「ハマの番長」こと三浦の投げるカーブ。落差が大きく、山崎康が「ポーンと行って、アッと驚くような」と表現した軌道を追い求める。今オフには神奈川・厚木での三浦の自主トレに初めて参加。球界最年長の右腕が投げるカーブを「見て盗んでいる」という。カーブに加え、昨季も投げた100キロ前後のナックルの精度を上げる考えもある。

 カーブはまだ試運転の段階だが「緊迫した場面で最初の球として使えるように、自信を持って投げられるよう追求していきたい」と山崎康。今季の目標に「50セーブ&セーブ王」を掲げる23歳は、さらなる進化を求め続ける。 (中村 文香)

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