番長三浦 皆勤ブルペン計822球!球界最年長42歳「しんどいけど…」

[ 2016年2月9日 05:38 ]

ブルペンで投球する三浦

 球界の番長は元気だ。DeNAの三浦大輔投手(42)が8日、ブルペン入りして100球を投げ込んだ。1日のキャンプ初日から7日連続(休日除く)のブルペン入りで通算822球。今季は42歳で球界最年長となったが、徹底した投げ込みでフォームを固めている。今キャンプでは例年同様、2500球以上を投げる予定。鉄腕は無駄な力を入れない理想的なフォームを磨き、25年目のシーズンを迎える。

 「ラスト」と決めた100球目。力感のないフォームから切れのいい直球を投げ込む。捕手の構えたミットよりわずかに外角に外れたが、三浦は「OK!」と満足そうな笑顔を浮かべた。投球数は早くも822球となったが、涼しげに言った。

 「力任せにならないように。体がへばっているので下半身の粘りが出せないのは分かりつつ、下半身を意識しながら投げていました」。キャンプ初日から休日以外の7日間、全てでブルペン入り。12球団で「ブルペン皆勤賞」はソフトバンクの33歳・摂津と同僚の35歳・久保裕だけだ。 現役最年長の42歳でも「この時期に投げ込まないと1年間戦えない」とキャンプで2500球以上を投げる。それが番長流の方法論。球界随一の投げ込みを行うのは、体が疲れ切ってどこにも無駄な力が入らない状態から投げた時に、肩や肘に負担のかからない理想的なフォームが生まれるからだ。

 「そこまでいくのはしんどいけど、それが分かっているから毎年つかみにいく」。メジャーではキャンプで球数制限を行うことが当たり前とされ、日本でも投げ込まない投手が増えた。だが「マウンド(試合)とブルペンでの投球は違う」と言い「肩は消耗品と言われるが、そうだったら俺はとっくにスクラップになってるよ」と笑った。24年間で通算172勝を挙げた実績がその根拠だ。

 この日も定位置のブルペンの右端でまずは外角低めを中心に直球を30球。途中から左右の両打席に打者役を立たせ、直球と変化球の軌道を確認しながら投じた。連日のブルペン入りで「太腿、股関節、腰、背中、首から肩、肘全部。使っているところは全部張っている」と話す。それこそが狙い。フォームに狂いがあれば普段使っていない箇所が張るため「ちゃんとした投げ方をしていない」と再確認できるという。毎年変わらぬ投げ込みを続けるからこそ、自身の体を理解できるのだ。

 9日の第2クール最終日はブルペン入りしない予定だが、11日からの第3クールから200球を超える本格的な投げ込みに入る。

 「動けている。一段一段、丁寧に積み上げてきたので」

 先発で投げ続けるために、番長に妥協はない。(中村 文香)

 ▼40歳(14年) この年から投手コーチ兼任。初日か らブルペン入りし、16日には301球の投げ込み。「全身バリバリだよ」と言いながら、翌日も元気に早朝散歩をこなした。キャンプ中の投球数2627球はチー ムの投手陣でトップ。

 ▼41歳(15年) 10日に200球、13日に182球を投げ、16日にはフリー打撃、ブルペン投球などを合わせ計357球。「最後はヘロヘロになったけど、ムダな力が抜けたフォームを体に染み込ませたかった」。キャンプでのトータルはチームNo.1の2559球。

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