掛布劇場だ!「31」で初ノック 今キャンプ最多1200人来た

[ 2016年2月7日 06:40 ]

掛布2軍監督は森越に自らノックを行なう

 スーパースターはファンを楽しませる術を知っている。阪神の高知・安芸キャンプは今キャンプ初となる週末の土曜日とあって最多1200人の観衆が詰めかけた。掛布2軍監督は熱い視線を浴びる中、グラウンドコートを脱ぎ捨てキャンプ初日以来となる背番号31のユニホーム姿を披露。それと同時にファンから大歓声が起き、間髪入れずにノックバットを握り数回の素振りを終えると、森越に対し監督就任後初となるノックが始まった。

 最初は緩めの打球で、少しずつアップテンポに…。レジェンドが繰り出す厳しいコースへの打球に森越も懸命に食らい付き、好守のたびにスタンドからは拍手が送られる。「下から取りに行けよ」と技術指導すると同時に「ほら、拍手もらってるんだからお礼言えよ!」とうながす。すると森越もすかさず帽子を取りスタンドに向けて深々とお辞儀するという掛け合いにスタンドは大爆笑の渦と化した。

 ファンサービスはこれだけではなかった。ランチタイムを利用して、かねてから予告していたサイン入りカードを配布。事前に先着200人限定で整理券が用意される人気ぶりで「こっち向いて~! あんたを見に来たんだから」と甘い声をかけられる場面もあった。

 「お尻が痛いよ。明日はバキバキだよ。いや、もう年だから明後日ぐらいにくるね」。約30分、250球を左に右に打った後だったが、言葉とは対照的に足取りは最後まで軽やかだったミスタータイガース。「厳しく、楽しく」のモットー通り、ファンと一体になったチーム作り実現のため、出し惜しみすることはない。(久林 幸平)

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2016年2月7日のニュース