新井「チーム1号」新打撃フォームで存在感 金本監督ご機嫌「妹な」

[ 2016年2月7日 05:30 ]

実戦打撃で、片岡打撃コーチ(右)も驚く左越えホームランを放つ新井

 存在を忘れてもらっては困ります。阪神の新井がシート打撃で岩崎の甘いスライダーを仕留め、左翼席中段に運ぶ今キャンプの「チーム1号」。初の実戦形式で、自身の最大の武器である長打力を見せつけた。

 「(実戦練習は)初めてでしたし、積極的に振っていこうと思った。それで課題も見つかると思うので。結果にとらわれずに(練習をしっかり)続けていくことです」

 設定は1死一、三塁。最初の打席に入ると、カウント1ストライクから高めに浮いたところをジャストミート。よほどの感触だったのか、公式戦さながらにバットを高く放り投げ、詰めかけた今キャンプ最多5500人の観衆から大きな歓声と拍手を独り占めした。

 見守った金本監督もジョークを交え振り返る。「(新井)妹のこと? 妹な(笑)。まあ妹はああいうタイプの左投手には強いからね。(本塁打しても)別に何とも思わない。そこで生きとる選手やから。去年よりは打撃フォームは変わっている。グリップを後ろにしたのかな。そこだけ」。

 指揮官の言葉通り、オフに打撃フォームを修正。グリップの位置に加え昨季は高く上げていた左足もすり足ぎみに変えた。「下半身を使って軸で回ることを意識してやっている」。新外国人のヘイグが加入し今成を含めた三塁争いは激化する一方。開幕スタメンへの道は険しいだけに、わずかな好結果だけで喜んでなどいられない。

 もちろん、チャンスはある。金本監督は「まだ(伸びしろは)ある。体が若いから。鳥谷と一緒よ。やっぱり鍛えている選手というのはね。良太は西岡よりも年上やで。イメージ違うでしょ」と進化する可能性を示唆。開幕まで2カ月足らず。一発逆転を信じ鍛えていく。(山本 浩之)

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2016年2月7日のニュース