燕ドラ5山崎は「青木より上」若松氏が絶賛「小さな大打者」目指す

[ 2016年2月7日 09:40 ]

特打ち後、若松元監督(右)にアドバイスされる山崎

 ヤクルトのドラフト5位ルーキー・山崎(日大)が「小さな大打者」を目指す。第2クール初日のフリー打撃で52スイング中、安打性27本と鋭い打球を連発。この日から指導に訪れたOBの若松勉臨時コーチ(68)に「新人であれだけ広角に打てる選手はいない。青木(現マリナーズ)が1年目に入ってきた時より上。青木以上の選手になる可能性がある」と絶賛された。

 打撃練習では、軸足の左足が早く回転して打球が上がる悪癖を指摘された。すると、すぐに修正してライナー性の打球を広角に打ち分けた。これには若松氏も「言ったことがすぐにできる。体の使い方がうまい」とうなり「外野のグラブさばきもうまいし、足も速い」と高く評価した。

 1メートル73と小柄な山崎にとって、ヤクルトのレジェンド、若松氏は良き手本だ。同じ左打者で、1メートル68の体格を補う卓越した打撃技術で通算2173安打を記録し「小さな大打者」と形容された。若松氏の言葉を伝え聞いた山崎は「僕のモチベーションを盛り上げるために言ってくださったんだと思います」と恐縮しながらも「若松さんの本は読んだことがあります」とうれしそうに話した。

 中堅は上田、比屋根、オリックスから新加入の坂口と定位置争いがし烈だが、チャンスは十分ある。プロ入り後に始めたウエートトレーニングで体重は4キロ増えて72・5キロとたくましくなった。ヤクルト時代にシーズン200安打を2度記録した青木も1メートル75と決して大きくない。「小さな大打者」の系譜を継ぐ可能性を秘めた山崎は「青木さん、若松さんのような打者になれるよう頑張ります」と目を輝かせた。(平尾 類)

 ◆山崎 晃大朗(やまさき・こうたろう)1993年(平5)8月11日、和歌山県生まれの22歳。青森山田では甲子園出場なし。日大では1年春からリーグ戦に出場し、4年春は打率.333の好成績で、7季ぶりの東都リーグ1部復帰に貢献した。50メートル5秒9、遠投110メートルと守備範囲の広さが持ち味。1メートル73、68キロ。左投げ左打ち。趣味は将棋。

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