大谷 メジャーでも二刀流太鼓判!打撃で度肝抜いた「パワーはマツイ」

[ 2016年2月6日 08:00 ]

パドレスのホフマンGM特別補佐(左)の話を聞く大谷

 日本ハムの大谷翔平投手(21)が4日(日本時間5日)、大リーグ歴代2位の601セーブを挙げたパドレスのトレバー・ホフマンGM特別補佐(48)と通算1713安打を誇るマーク・ロレッタベースボールオペレーション特別補佐(44)に大リーグでの二刀流挑戦に太鼓判を押された。フリー打撃ではライナー性の鋭い打球を連発し、20本の柵越えで度肝を抜いた、二刀流4年目。進化が止まらない。

 肩の力が抜け、力感のない打撃フォーム。インパクトの瞬間に力を入れると、大谷の打球は次々と外野フェンスを越えていった。今キャンプ2度目のフリー打撃。59スイングで5連発を含む20本の柵越えを放ち、150メートルの特大弾もあった。

 「(打ったのは)真っすぐだけですし、まだまだ分からない。どういう感覚でできるのか。実戦の中で身につくような練習をしている」。謙虚に話すが、雲一つない青空に整備された天然芝。花巻東時代から夢に見た米国での打撃練習に、充実した表情を浮かべた。球団施設を提供しているパドレスの球団幹部も見守り、大リーグ通算1713安打で2度の球宴出場があるロレッタ氏は「並外れたパワー。打者だけでも米国でトップの有望選手になれる」とうなった。ロレッタ氏は現役時代、パ軍など5球団に在籍。ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏とは何度も対戦経験があり「練習でのパワーはマツイと互角と見ている」と評価した上で、「あれだけの才能。投手だけに専念させるのはもったいない」とまで言わしめた。

 ロレッタ氏だけではない。大リーグ歴代2位の通算601セーブを誇るホフマン氏も二刀流右腕を手放しで称えた。大谷はブルペン入りしなかったが、1メートル93の長身にもかかわらず俊敏な動きに注目し「ゴロをさばく姿を見て、身体能力の高さを感じた」。伝説の守護神と称されるホフマン氏は内野手として大リーグ入りも野手では結果を残せず、投手に転向したことで花が開いた。「自分と大谷を比べると、大谷の方がはるかに凄い。大谷くらいの才能があれば(投打の)両方でやれる」と太鼓判を押した。

 練習前には投手陣を集めて現役時代に代名詞だったチェンジアップの握り方や肩のケアについてアドバイス。大谷も「登場シーン(登場曲の“Hells Bells”)がかっこいい」と、以前からその存在を知っていたという。今季はチェンジアップに磨きをかけており「実際に握りを見られる機会なんてなかなかない。勉強になりました」と目を輝かせた。

 大リーグで燦然(さんぜん)と輝く結果を残した投打の一流2人が絶賛。二刀流での大リーグ挑戦は決して夢物語ではない。 (柳原 直之)

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