大谷“脱力”一変!剛球30球 栗山監督「タコヤローと言おうと…」

[ 2016年2月5日 06:30 ]

ブルペンで投球練習を行う大谷

 二刀流右腕がギアを一段上げてきた。日本ハム・大谷がキャンプ2度目のブルペン入り。前回は5割程度の「脱力投法」だったが、この日は徐々に腕の振りを強めた。

 直球にスライダーなどを交えて30球。アリゾナの乾燥した気候の影響で変化球がすっぽ抜け、捕手後方の金網を直撃する場面もあった。「曲がり球はちょっと曲がりにくかった」と漏らしたが、それも想定内。キャンプ直前から本格的に変化球を投げ始めたこともあり「完璧に近い状態は無理だと思う。たとえ曲がらなくても感覚を養わなければならない」と続けた。

 栗山監督もひと安心だ。大谷のキャンプ初ブルペンで一昨年は制球を乱す姿に「バカヤロー」と一喝し、昨年も「パカヤロー」。今年も初ブルペン時に「ちょっと我慢をする」と不満げだったが、この日は「今年は“タコヤロー”と言おうとしたけどやめた」と満足そうだ。今季初の実戦登板も10日(日本時間11日)の韓国・ロッテとの練習試合に正式決定。先発で2回を投げる予定で、大谷は「しっかり準備をして正しい投げ方をすればどの変化球も良くなるし、球速も出る」と力強く話した。 (ピオリア・柳原 直之)

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2016年2月5日のニュース