ラミレス監督一丸!愛の全員ノック「全ての野手をしっかり見たい」

[ 2016年2月1日 05:30 ]

那覇空港で花束を贈られ、歓迎を受ける(左から)山口、ラミレス監督、池田球団社長

 ラミちゃん流のコミュニケーション法だ。キャンプ地の沖縄入りしたDeNAのラミレス新監督が、宜野湾キャンプで18人の野手全員に自らノックを行うことを明かした。

 「キャンプでは毎日ノックをしたい。回数は分からないが、全員に1回はできたらと思っているよ。全ての野手をしっかりと見たいからね」

 12球団で唯一の外国人監督。普段は専属通訳を介して選手とコミュニケーションを図るが、今キャンプでは白球を通じて思いを伝える。「ノックを通じて一人一人との時間を共有したい」。就任直後の奄美大島で行われた秋季キャンプでは全選手と面談を実施。オフには複数選手に直接電話をするなど、積極的なコミュニケーションを図る指揮官らしい発想だ。

 もちろん、意思疎通を図るだけではない。今季の課題にセンターラインの強化を挙げているが、中堅の梶谷以外は白紙の状態。ラミレス監督は「センターラインは固定したい。キャンプでは全員で競争してもらいたい」としており、ノックを通じて守備力を把握する狙いもある。

 監督によるノックといえば79年の巨人・長嶋茂雄監督による「地獄の伊東キャンプ」が有名。ただ、長嶋氏がノッカーを務めた守備練習は過酷だったというが、ラミレス監督は「しっかり努力はしてもらうが、オーバーワークさせることは考えていない」と話した。

 この日は南場智子オーナーも出席し、沖縄県宜野湾市内の宿舎で全体ミーティングを実施した。ラミレス監督は「みんなわくわくしていた。とても楽しみだね」と待ち切れない様子だった。 (中村 文香)

 ▼79年の巨人・伊東キャンプ 同年10月、長嶋監督率いる巨人はシーズン5位からの立て直しを図り、静岡県伊東市で秋季キャンプを実施した。V9を支えたベテランに衰えが見られ、若手の育成が急務とあり、就任5年目の長嶋監督が中畑、西本ら若手にノックの雨を降らせた。その猛練習ぶりは「地獄の伊東キャンプ」と呼ばれている。

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