98年横浜の権藤監督と斎藤隆 38年ぶりリーグ優勝&カムバック賞

[ 2016年1月28日 05:34 ]

98年、横浜の斎藤隆(左)と権藤博監督
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 当時、指揮官は監督ではなく「権藤さん」と選手に呼ばせていた。斎藤は前年3月に右肘を手術。2月の春季キャンプで権藤監督は「1年働いてないヤツにローテーションは任せられない」と厳しい姿勢で臨んだ。

 そんな中、斎藤は4月29日の広島戦(横浜)で中継ぎとして583日ぶりの白星。その後は先発に復帰し13勝5敗1セーブ、防御率2.94でカムバック賞に輝いた。

 チームは38年ぶりのリーグ優勝を果たし、権藤監督は最優秀監督を受賞。斎藤は西武との日本シリーズでも、第2戦で史上9人目のシリーズ初登板初完封勝利を挙げるなど2勝で、優秀選手賞を獲得した。

 ◆権藤 博(ごんどう・ひろし)1938年(昭13)12月2日、佐賀県生まれの77歳。鳥栖―ブリヂストンタイヤを経て、61年に中日入団。1年目に35勝を挙げ、新人王と沢村賞を獲得。翌62年も30勝で2年連続最多勝。68年現役引退。引退後は中日、近鉄、ダイエー、横浜のコーチを歴任し、98年に横浜監督就任。1年目にチーム38年ぶりの日本一を達成。00年に退任し、12年に中日コーチを務めた。右投げ右打ち。

 ◆斎藤 隆(さいとう・たかし)1970年(昭45)2月14日、宮城県生まれの45歳。東北では3年夏の甲子園に一塁手として出場。東北福祉大で本格的に投手となり、91年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。96年には奪三振王、98年には日本一に貢献した。06年に渡米し、メジャーでは7年間でドジャースなど5球団に所属。13年に楽天に移籍し、14年に44歳4カ月の史上最年長セーブ記録を樹立した。右投げ左打ち。

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