アクシデントあった年は…DeNA・ラミ新監督のキャンプインに注目

[ 2016年1月28日 08:45 ]

DeNAのラミレス新監督

 間もなくキャンプイン。2月1日はプロ野球界の「元旦」とも言われる特別な日だが、中でも新監督にとっては記念すべき船出の日。今季は巨人・高橋監督、阪神・金本監督、DeNA・ラミレス監督、オリックス・福良監督、楽天・梨田監督の5人の新監督が誕生したが、今頃は期待と不安が入り交じっている頃だろうか。

 キャンプは約1カ月の長丁場。監督としては、できれば序盤はスムーズに滑り出したいところだろう。一年の計は元旦にある。アクシデントでも起きようものなら、先行きが思いやられる。だがベイスターズは、これまで何度かキャンプイン前後でつまずいてきた。

 まずは横浜時代の02年。この年から高めに広がる新ストライクゾーンが採用されることになったため、審判団が初日からキャンプ地に派遣されることになっていた。しかし、横浜の第1次キャンプ地・横須賀にだけ、審判団が来なかった。これには森祇晶監督が激怒した。「ちょっと、ひどすぎるぞ。ウチにだけ審判が来ないなんて。これは差別だろう。はっきり言って醜態だよ」。審判団は翌日、慌てて沖縄から駆けつけたが、これでケチがついたのか。前年3位だった横浜は序盤から最下位に低迷。3年契約だった森監督は任期途中で解任された。

 DeNAとなった12年には中畑清監督が就任。就任直後から注目を一身に集め、初日こそ何事もなく終わったが、2日目にインフルエンザを発症。選手への感染を防ぐためにチームを離れ、4日間ホテルで静養に努めた。新監督がいきなり離脱という珍事だった。

 さらに昨季。1月31日にキャンプ地の沖縄・宜野湾に出発するために羽田空港で飛行機に乗り込んだところ、機体トラブルが発覚。故障箇所を修復するため機内で缶詰になったあげく、別便に乗り換え、約3時間遅れで沖縄入りした。

 いずれのシーズンも最下位に終わったが、アクシデントと順位に因果関係があるわけではない。だが、トラブルはないに越したことはない。果たして嫌なジンクスを吹き飛ばすことができるか。5監督の中でも、特にDeNA・ラミレス新監督のキャンプインに注目している。(記者コラム・白鳥 健太郎) 

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