ライアン小川 上原に学んだ 球離れ遅く球速以上の体感速度に

[ 2016年1月28日 05:30 ]

ヤクルトの小川

 ヤクルト・小川が上原流で進化を遂げる。神宮クラブハウスに姿を見せた右腕は、レッドソックス・上原と5日から都内で行った約3週間の合同自主トレを振り返り、「学ぶことは多かった」と満足そうに話した。

 助言を受けたのは、リリースポイントだ。キャッチボールを行った際、「地面を叩くような(イメージ)。それぐらい我慢してから(球を)リリースすること」とアドバイスされた。それこそが、球速が140キロ前後の上原がメジャーの強打者を抑え込む最大の理由。球離れが遅いため、打者は球速以上の体感速度を感じ、差し込まれたり、空振りをする。「球持ちが良い方が絶対的に良い。リリースポイントを前にすれば(回転数も)変わってくる。上原さんも回転数が凄い」と追求するイメージを語った。

 奪三振王ノーラン・ライアンを参考にした左足を高々と上げる独特のフォーム。「あのケツの動きが素晴らしい。ホームに一直線に向かっている」と上原が絶賛した下半身の動きに、球離れの良さが加わればさらに球質の精度が上がる。

 昨季は投球回数が168回だったが、今季の目標は200超え。自主トレではブルペンに1度しか入らず、遠投に時間を割いた。3年連続開幕投手が本命視される右腕は「高めに抜ける球も減ってきている。感触は悪くない。リラックスしてリリースの瞬間だけしっかり力を入れて、ですね」と新フォームでの飛躍に自信をにじませた。 (平尾 類)

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2016年1月28日のニュース