寮自室にモチベーションコーナー 中日ドラ3木下 ポスト谷繁狙う

[ 2016年1月22日 11:45 ]

1年目から正捕手を争う木下

 社会人No・1捕手が、若返ったチームの正妻争いに殴り込みをかける。木下は昨年の社会人日本選手権でトヨタ自動車の優勝に貢献。今季から指揮官に専念する谷繁監督の後継者として期待される。

 1メートル83、92キロの大型捕手。昨年12月の入団会見では「ランクル(ランドクルーザー)ですね。でかくて燃費が悪いので、凄く似ているなと思います」と自身を車に例え、指揮官に「燃費のいい体にしてもらいます」とツッコミを入れられた。遠投120メートルの強肩で、打撃のパンチ力も十分。担当の清水昭信スカウトからも「1・8秒台でコンスタントに二塁送球ができる。長打力も魅力。明るくて親しみやすい人柄」と高評価を受ける。

 社会人時代に乗っていた車はトヨタの「ハリアー」。9日の「昇竜館」入寮では「いつかこれが買えるように頑張りたい」と、社会人時代から憧れだった「レクサスLX570」のパンフレットを持ち込んだ。さらに、高校時代のチームメートから寄せ書きされたオリジナルTシャツとともに並べて「モチベーションコーナー」を設置した。「自然と目につくところに置きました。つらいときに見て、元気をもらいたい」とプロ生活の支えにする。

 目標は大きい。「できるだけ早く1軍で出たい。いつかは谷繁監督の3021試合の最多出場更新を目指したい」。愛嬌(あいきょう)のある笑顔とがっちりした体形が、すでに安定感を漂わせる。竜の「キノタク」は、1年目から「ポスト谷繁」の座を狙っている。 (細川 真里)

 ◆木下 拓哉(きのした・たくや)1991年(平3)12月18日、高知市出身の24歳。旭東小2年から「旭東スポーツ少年団」で投手として野球を始める。高知では正捕手として08、09年夏に甲子園出場。法大では3年秋に東京六大学リーグのベストナインに輝く。卒業後、トヨタ自動車入社。1メートル83、92キロ。右投げ右打ち。

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