阪神・掛布2軍監督 ドラ1高山の長打力に太鼓判 30発超えも!

[ 2016年1月21日 05:30 ]

掛布2軍監督(左)にあいさつする高山(右)らルーキーたち

 阪神の掛布雅之2軍監督(60)が20日、鳴尾浜球場での新人合同自主トレを初視察しドラフト1位・高山俊(22=明大)に長距離砲の姿を見た。ティー打撃でのスイングを絶賛し、東京六大学リーグの最多安打記録を更新した安打製造機の、秘められた長打力に太鼓判を押した。

 一目見ただけでぞっこんだった。初めて生で見る即戦力ルーキーの姿に、掛布2軍監督の表情も思わず緩む。室内練習場での高山のティー打撃に熱視線を送った後、その口から賛辞があふれ出した。

 「バランスの良いレベルスイングができているし、軌道もいい。安打記録のイメージとは違ったね。もっと飛ばせるんじゃない。金本監督も言っているんでしょ。もっと長打を期待できるスイングですよ。ビックリしたよ、本当に」

 事前に1軍指揮官が長打力も期待しているという情報は入っていたが、イメージはやはり東京六大学リーグ新記録の通算131安打を放った安打製造機。だが、実際に見たスイングは長距離砲のもの。ティー打撃の段階ながら、本塁打王3回、通算349本塁打した「アーチスト」の目は、秘められた非凡なパンチ力を見抜いた。

 「実際にゲームをやらないとわからないけど、スイングは良いものがある。安打、安打じゃ寂しいよね。ヘッドスピードもあるし、安打というだけの打者じゃない」

 掛布2軍監督の賛辞を聞いた高山は、雲の上の存在である大打者からのお墨付きに感激。金本監督からも指令が出ている長打力アップに向け、さらに意気込みを強めた。

 「すごくうれしい。大学の最後のシーズンは安打記録があった。練習は思い切り振っていたけど、試合では小さくなるわけじゃないけど、ヒットになるボールをしっかり打つ感じだった。その時に比べたら、まだティー打撃だけですが、思い切り振っています」

 昨秋に骨折した右手有鉤(ゆうこう)骨の回復は順調でマシン打撃開始も秒読み。練習中に「手はどうなの?」と声をかけた掛布2軍監督も「ティーで200球ぐらい強く打っていた。痛みもないようだし、心配しなくていいんじゃないかな」と安どの表情だった。

 球団生え抜きでの30本塁打以上は1985年の掛布(40本)、岡田(35本)以降、出ていない。金本、掛布の左の両大砲に見初められた高山なら30発の壁を破るのも夢ではないはず。プロ入りと同時に新境地にも挑戦する黄金ルーキーは、どんな道を歩むのか。輝かしい未来を期待したい。(山添 晴治)

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2016年1月21日のニュース