ダルビッシュ 賭博関与否定声明 実弟逮捕でMLB調査を受け

[ 2016年1月21日 05:30 ]

レンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)は19日(日本時間20日)、大リーグやプロ野球の試合で野球賭博をしたとして実弟の翔容疑者(26)が昨年10月に逮捕、その後に起訴された件に関し、球団と代理人事務所を通じて英語の声明を出し、全面的に関与を否定した。

 「私は賭博行為には今も、これまでも一切関わっていません。MLBが調査をしないといけないのは理解しているし、この件で何も関係がなかったことが調査で分かると確信しています」

 ジャパンタイムズ(電子版)が19日付で「賭博の件でダルビッシュが大リーグ機構(MLB)から調査を受けている」と報道したことを受けたもの。MLBのマイケル・ティーバン広報部長は同紙の取材に「我々はこの事態を認識し、一般的な手続きによって調査している」と話している。ダルビッシュは、今後はMLBの調査に配慮し、この件について言及しないとした。

 大阪府警によると、野球賭博の対象試合には、レンジャーズの試合も1試合含まれていた。だが、ダルビッシュは昨年3月に右肘手術を受けてシーズンを全休。同府警もプロ野球選手らの関与はないとしている。

 実弟の野球賭博問題が飛び火した格好のダルビッシュは既に渡米。5月中旬以降の復帰を目指してリハビリ中で、来月19日(同20日)にアリゾナ州サプライズでキャンプインする予定だ。

 ▽ダルビッシュ翔容疑者の野球賭博 昨年10月に野球賭博をしたとして、大阪府警が賭博開帳図利と常習賭博の疑いで、ダルビッシュ翔容疑者を逮捕。大阪地検が同年11月に賭博開帳図利と常習賭博罪で起訴、同年12月には15年に開催されたプロ野球と大リーグの約380試合で客から1口1万円、計約1万1000口の申し込みを受けたほか、自らも約1万口を賭けた疑いで追送検された。大阪府警はプロ野球選手らへの働きかけは確認されていないとしている。

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2016年1月21日のニュース