巨人ドラ1桜井 菅野の電話番号ゲット!「いっぱい聞いてみたい」

[ 2016年1月21日 05:30 ]

ブルペンで投球練習をする桜井

 巨人のドラフト1位・桜井俊貴投手(22=立命大)が、菅野智之投手(26)とのホットラインを開通させた。20日、新人合同自主トレを行う川崎市のジャイアンツ球場で話しかけられ、連絡先を教わった。12年ドラフト1位入団の大黒柱には、かねて“弟子入り”を志願。活躍への糧にする。この日、球団は春季キャンプの1、2、3軍の振り分けを発表。桜井は1軍入りが正式に決まった。

 新人合同自主トレ参加は、この日が最終日だった。きょう21日から立命大の卒業試験が待つ桜井は、打ち上げ前に待っていた幸運を喜んだ。

 「いろいろな経験をされている方。分からないことがいっぱいあるので聞いてみたいです。気軽に話しかけていただいて、安心しました」

 午前の練習を終えてロッカールームへ引き揚げる際、菅野の方からアプローチを受けた。「初のキャンプで何を持っていけばいいかとか、分からないことがあれば相談相手になるから何でも聞いて」。そして、同じくキャンプ1軍スタートのドラフト7位・中川(東海大)と一緒に電話番号を教えてもらった。ハワイ自主トレから戻った菅野が、ジャイアンツ球場で練習を始めて3日目。あいさつすることはあったが、これが初めてといっていい会話だった。

 昨年のドラフト会議で巨人から1位指名を受けると、翌日には目標の投手に菅野の名を挙げていた。「打者との駆け引きをどうすれば球数を抑えられるか聞いてみたい」――。目指す先発完投型エースへ、菅野は格好の教材。ホットライン形成はうれしい限りだ。

 この日は2度目のブルペン入り。捕手を立たせて10球、座らせて30球、全て直球を投じた。「前回より力を入れて6~7割で投げました」。試験期間中も1日おきにブルペン入りする予定で「変化球を交ぜながら力感を上げて、球数も増やしていきたい」と文武両道を実践する。法学部に在籍し、卒業論文は鎌倉時代に定められた武士の法令「御成敗式目」をテーマに約1万2000字を書き上げたという。

 「1軍キャンプスタートで第一段階はクリアできた。良い流れできているので、流れを止めずに前進していきたい」。その目は、開幕1軍入りだけを見据えている。(青木 貴紀)

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2016年1月21日のニュース