「秋山の技術+栗山の選球眼」で森3割だ!「下位打線でコツコツ」

[ 2016年1月20日 06:17 ]

雪の残る第2球場で雪玉を打つ森

 最強の「つなぎ役」になる。西武の森友哉捕手(20)が19日、埼玉県所沢市の西武第2球場で自主トレを公開。強打が自慢の若きスラッガーは「打率3割」を目標に掲げ、アベレージヒッターとしてチームの勝利に貢献することを誓った。

 森といえば「フルスイング」「ホームラン」が代名詞だが、3年目のシーズンで追求するのは「チャンスメーカー」だ。「本塁打にこだわりはない。中村さんや浅村さん、メヒアといった本塁打が打てる打者がそろっているので。打率は3割を目指したい。下位打線でコツコツと頑張って、上位につなぎたい」。打線の中軸は先輩の強打者に任せて、自らは打線の「黒子役」になる。

 お手本は身近にいる。「チームには尊敬する選手がいっぱいいる。秋山さんの打率だったり、栗山さんの選球眼だったり。学ぶことは多いので、参考にしたい」。秋山は昨季、シーズン216安打のプロ野球記録を樹立。栗山は10年以降の6年間で5度もリーグ2位の四球を選んでいる。「フルスイングのスタイルは変わらないけど、追い込まれてからの粘りですね」。昨季6番が多かった森の出塁率が上がれば、おのずとチームの得点力はアップする。

 愛媛県での自主トレを14日に打ち上げた後、髪を短く切って金髪も暗い茶色に染め直した。栗山からは「ちょっとは人間っぽくなったな」とイジられたが、キャンプインを目前にした森なりの決意表明だ。「チームのために何をするべきかを考えて打席に立ちたい。日本一を目指したい」。モデルチェンジしたとしても、森が西武打線のキーマンであることに変わりはない。(重光 晋太郎)

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