筒香 球団最速!高卒野手7年目で1億円 今季は「最低100打点」

[ 2016年1月20日 05:30 ]

契約更改を終え笑顔で質問に答える筒香

 DeNAの筒香嘉智外野手(24)が19日、横浜市内の球団事務所で大トリの契約更改交渉に臨み5400万円増の年俸1億円でサインした。高卒野手入団7年目での年俸1億円到達は98年の鈴木尚の8年目を抜く球団最速。高卒入団選手としても、12年の山口と並んで最速となった。主将2年目の今季は100打点を目標に掲げ、昨季まで10年連続でBクラスに沈むチームを引き上げると誓った。

 自己最高の成績を収めて、球団の高卒野手として最速で年俸1億円に到達しても、筒香に満足感は一切なかった。

 「前半戦首位で折り返したが、後半戦で最下位になった凄くもったいないシーズン。もっともっと去年より活躍して自分の力で勝ったという試合を増やしたいし、“こいつにつなげたら”という選手になっていきたい」

 昨季は不動の4番として打率・317、24本塁打、93打点と打撃3部門で自己最高の成績をマーク。昨年11月に開催された「プレミア12」でも日本代表の主軸を任されるなど、球界を代表する打者に成長した。今季へ向けては「勝つためには打点が必要。最低100打点は狙っていきたい」と意欲を燃やしている。2年目となる主将として、打線の核として、昨季まで10年連続Bクラスのチームを浮上させる決意だ。

 さらなる進化を目指して昨年12月にはドミニカ共和国で開催されているウインターリーグに初参戦。オフシーズンに実戦経験を積み「相手の投手のレベルが高く、収穫があった」と手応えを口にした。異国の地では新しい発見もあった。「個人の成績も大事にしているがチームとしての一体感があった。大胆な選手が多くて自然に周りに乗せられていた」と、同地で学んだことをチームに伝えたいと思っている。年末年始の完全オフは3日だけ。現在は母校・横浜高で自主トレ中で「静かな室内でバットを振って、スイング音を確認している」という。春季キャンプ地の沖縄・宜野湾には先乗りし、自主トレを行う予定だ。

 「あまり言うタイプではないが、気づいたことは言っていこうと思う」。今季はプレーだけでなく「キャプテン・筒香」としてチームの先頭に立つつもりだ。交渉の席では池田純球団社長から試合で使用するベースを特別に贈られ「来年こそチームとして結果を残しましょう」と激励を受けた。看板選手として大きな期待を寄せられた筒香は「横浜は強いと言われるように引っ張っていきたい」と、強い覚悟を口にした。(中村 文香)

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