iPhoneで中田先発獲る!投球フォームを動画撮影

[ 2016年1月14日 05:30 ]

球団支給のアイフォーンのスローモーション機能を使い、投球フォームをチェックするソフトバンク・中田

 ソフトバンク・中田賢一投手(33)は13日、グアムでの自主トレを公開した。球団から支給された「iPhone6」に搭載されるスローモーション機能を駆使し、工藤公康監督(52)に助言された「脱力投法」の完成を目指す。今季の目標は「1試合1イニング増」。180イニング到達も視野に、さらに激しさを増した先発ローテーション争いを勝ち抜く。

 孫正義オーナーも目を細めているに違いない。グアムで今季初のブルペン投球を行った中田は、ともに自主トレを行っている中日時代の後輩・小川に投球フォームを撮影してもらっていた。手に持っていたのは中田が球団から支給された「iPhone6」だった。

 「スローモーション機能があるので(体の)開くタイミングとか、話しています。新しい機種になってからなので自主トレで使うのは初めてですね」

 中日時代の先輩・雄太、小川との合同自主トレ。お互いに投球フォームのスローモーション動画を撮影し、練習後には無料通話アプリ「LINE」グループで共有。それぞれの部屋に居ながらにして、修正ポイントを語り合うことができる。高価な撮影機材などを持ち込む必要はない。たった1台の携帯電話があれば、用を足せるのだ。

 すべては新フォーム確立のため。「リリースポイントでしっかり力が入るようにしたい。特に左足の脱力」。左足には古傷があり、着地の際、外へ開くクセがある。最後まで力をため込むには左膝の粘りが重要。昨季、工藤監督に助言されたという「脱力投法」を完成させるためには、投球フォームを細部まで見られる機能は重要だ。

 武田、バンデンハーク、摂津に加え、メジャーから和田が復帰し、昨年8月に右肩手術した松坂も復調気配。大隣や千賀ら先発ローテーションを争うライバルは多い。「試合の最後まで投げ抜く思いを強く持って投げる。1試合につき、プラス1イニング投げられるようにしたい。1年間先発で投げ続けたいです」と意気込んだ。

 今季155回1/3を投げた右腕が、仮に25試合先発すれば180イニングに達する。その目標に向かって、中田はソフトバンク製の携帯電話を使い、新フォームのチェックを続ける。(福浦 健太郎)

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2016年1月14日のニュース