松井氏1~3軍臨時巡回コーチ!若手の指導、原石の発掘へ

[ 2016年1月14日 05:33 ]

アンダー・アーマーのトークショーに出演し素振りを披露する巨人・高橋監督

 巨人・高橋由伸監督(40)が13日、松井秀喜氏(41=ヤンキースGM特別アドバイザー)に春季宮崎キャンプの1~3軍巡回臨時コーチを要請したことを明かした。昨年はスーツ姿で2日間の視察だったが、2年ぶりに臨時コーチとして長期間にわたって指導。新指揮官からの要請を快諾した松井氏は、今季のブレークが期待される岡本和真内野手(19)ら若手の指導、原石の発掘にあたる。

 高橋監督は笑みをたたえて、松井氏へ伝えたポストを披露した。「一新」のスローガンを掲げて臨む春季キャンプ。それが、次代を担う若手発掘、育成を狙った「1~3軍巡回臨時コーチ」だった。

 「(1~3軍を)回ってもらって、指導してもらう。指導だけじゃなくて話もしてもらってと思っています。(期間は)2年前に長くやってもらったくらいにやってもらおうと思っています」

 高橋監督は数日前に松井氏に直接要請を行い快諾を得た。「会って話しました」と高橋監督。その席上で、今季から創設された3軍を含めた若手を中心に指導する方向性を確認した。「“こんなにデカいんだ”とか選手は見たいだろうし、そういうきっかけをもらって変わる選手もいる」。指揮官にとっても尊敬する先輩である松井氏の圧倒的な存在感と、若手選手との化学反応に期待。球団の新たな歴史を刻むために必要な、フレッシュな力の上積みを目指し、支配下、育成計90選手のチェックを託す。

 あくまで真っさらな状態からのスタートを目指す高橋監督。今季のブレークが期待される2年目の岡本については「当然、その辺の選手が多くなると思う」としたが「候補は決めずにやっていく」と指定強化選手などの設定はしない意向だ。

 注目のフリー打撃実演については「“さすがに打たなくていいだろう”って言っていた」と松井氏の代わりにやんわりと否定した。ただ、2日間の視察だった昨年よりも長期滞在となり、「松井コーチ」の指導は、フリー打撃実演以上の効果があると期待した。

 高橋監督は松井氏にグラウンド外での「ミーティング」実施も要望。松井氏は昨年11月に「かばん持ち以外ならやる」とジョークめかして話していたが、若手の底上げという大きな責任を背負って、高橋監督をアシストする。(春川 英樹)

 ▽松井氏の巨人キャンプ指導 1月31日に宮崎入り。初日の2月1日から全13日間、キャンプに参加した。自身と同じ背番号55を背負っていた大田にアドバイスを送ったり、居残り特打を行った亀井の打撃投手を務めるなど連日、打撃投手を買って出て熱投。最終日の13日にはフリー打撃を披露し22スイングで135メートル弾を含む5発の柵越えを放った。15年は2月3、4日にスーツ姿で訪問し、2軍キャンプ地では新人・岡本に熱視線を送った。

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2016年1月14日のニュース