金本監督、初仕事は爆笑切り返し 「超変ソク」言い間違いをフォロー

[ 2016年1月6日 06:26 ]

四藤球団社長(左)がチームスローガンを言い間違えて苦笑いの金本監督

 アニキのナイスフォローで新春初笑いだ!阪神は5日、兵庫県西宮市の球団事務所で2016年の年賀式を実施。四藤慶一郎球団社長(55)が今季のスローガン「超変革」を「超変ソク…」と言い間違えるアクシデントがあったが、金本知憲新監督(47)が絶妙な切り返しで笑いに変えた。その一方で、2月1日からは「絶対に笑ってはいけないキャンプ」を予告し、厳しさを打ち出す。11年ぶりのリーグ制覇へ、金本阪神から目が離せない。

 会場となった甲子園クラブハウスの空気が一瞬、固まりかけた。その時だ。すかさず助け舟を出したのは、誰あろう金本監督だった。めでたいはずの新年の年賀式。その冒頭のあいさつで、四藤球団社長が「今年のチームスローガンは、超変ソクということで…」と言い間違えるまさかのハプニングが発生した。しかし慌てず騒がず。続いてあいさつに立った指揮官は、見事なアドリブで切り返した。

 金本監督 スローガンは、超変ソクです。本日をもって変更いたします。

 本来のスローガンは「超変革」。その言い間違えを、絶妙な機転で鮮やかにフォローした。同時に会場の空気も一転、笑いの渦に包まれた。「あいさつをすることを5分前に聞いて、何も考えていなかったのですが…。(超変ソクは)冗談ですけど」とした金本監督だが、四藤球団社長は「フォローしてもらえて良かった。さすがです」と感謝しきりだった。

 昨年11月21日のファン感謝デーで、金本監督自ら発表したスローガン。就任以来テーマに掲げてきた「変革」に「超」を冠することで、その強い決意を示したものだった。それが「超変ソク」となってしまったアクシデントを、さらっと笑いに変える。臨機応変な対応力は、指揮官として不可欠な資質だろう。それを証明するシーンだった。

 普段からユーモアあふれる明るい発言も多い金本監督。しかし2月1日からは一転して「絶対に笑ってはいけない春季キャンプ」となる。この日も「絶対にありますよ、入れ替えはね。心が痛いくらいの1、2軍の入れ替えを(する)。“かわいそうだけど、2軍に行ってくれ”みたいな」と明言。「(自身を)悩ませてほしいね」と、サバイバルキャンプとなることを予告した。目指すはチームの活性化。「超変革」の真骨頂といえる。

 ドラフト1位・高山(明大)ら大卒ルーキー4人についても「連れて行くんじゃないかな」と、基本的には1軍キャンプに同行させる方針。そして、他の選手と競わせる。生き残れば1軍、駄目ならば――。闘志の見えない選手には「腐るなら腐って」と、指揮官自身も容赦のない姿勢で臨むつもりだ。モットーは「厳しく、明るく」。厳しさと明るさと。いきなりその両方を見せて、「超変革」を目指す金本監督の就任1年目がスタートした。

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