阪神ドラ2坂本は矢野級“頭脳派”捕手 恩師「考える力あった」

[ 2016年1月6日 05:30 ]

自身が主将を務めた2011年センバツでの4強入りを記念したモニュメントの前でポーズをとる坂本

 阪神ドラフト2位・坂本誠志郎捕手(22=明大)が5日、大阪府茨木市の母校・履正社高校野球部グラウンドで本格始動し、自慢の守備力を武器に正捕手争いに挑む意気込みを明かした。

 横一線と目される今季の正捕手争い。戦う相手は2歳上の梅野だけではない。ベテランでは鶴岡が健在で、中堅組では小宮山や清水らも1軍経験が豊富。誰がライバルであっても譲れないものが「守る」ことだった。

 「守ることに関しては梅野さんよりもどうこうとかではなく、自分が選手としてやっていく中で頼りにしていかないといけない。そこは負けたくないと思いながらやっていきたい。やっぱり元気出してやっていきたいし、『キャッチャーやな』と思ってもらえるプレーをしていきたい」

 大学球界の名門、明大では1年秋から主戦捕手を務め、2年では大学日本代表にも選ばれた。そんな経歴も強固な自負心の源だ。2月1日から始まる春季キャンプで大卒新人は沖縄宜野座組に加わることが濃厚。実際に沖縄へ渡れば、かねて理想に掲げる矢野作戦兼バッテリーコーチからの直々指導が待つ。

 「高いレベルの中で自分がどれぐらいの位置にいるのか判断したい。そっち(1軍)で気付いたことの方が、より自分のためになっていくと思う」。

 履正社時代に学んだ岡田龍生監督は、桜宮コーチ時代に高校球児だった矢野コーチを指導した経験がある。「2人とも考える力があった。常に『なぜ』というのを考えていた。それはキャッチャーにとってものすごく大事な能力。ディフェンス力は高いし、それが投手陣からの信頼につながって、大事な存在になっていくと思う」。恩師からもらった太鼓判だった。

 だから、自信を持って攻める。「変わることを恐れてはいけない。これまでやってきたことも自信として持っておかないといけないけれど、次の環境へ、次のステップへ、どんどんという気持ちでやる」。使用するミットには「攻」の一字を刻印。ドラフト制以降では球団史上初の開幕マスクの座を攻め落とす覚悟だ。 (久林 幸平)

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