藤浪プロ初の「大吉」4年目意気込みは「勝」投げる試合全部勝つ!

[ 2016年1月5日 06:06 ]

坂道ダッシュを行う藤浪

 吉兆を追い風に、今年こそ頂点に立つ! 阪神の藤浪晋太郎投手(21)が4日、大阪府大東市の大阪桐蔭高グラウンドで自主トレを公開し、2016年初のキャッチボールなどを行った。昨年まで3年連続「吉」だった初詣のおみくじでプロ初となる「大吉」をゲット。4年目に向かう意気込みを『勝』の一文字に込め、大目標の日本一に向けて本格始動した。

 プロ1年目から不変だった藤浪の運勢に変化が生じた。今年の元旦も大阪府岸和田市内にある父・晋さん(52)の実家近くの神社に初詣。昨年まで3年連続「吉」だったおみくじを引くと「大吉」にランクアップしたが、当人の表情はなぜか冴えなかった。

 「おみくじは大吉でしたけど…。あまり良くないというか、「吉」くらいがよかったんですけどね。「大吉」だと、それ以上に上がりようがない。1月1日に頭が来てしまって、ちょっと良くないかな、と思ったんですけど。その運を1年間、維持できるようにしたいですね」

 どこまでも上昇志向の強い男だ。常人なら「大吉」を引いた幸運を喜ぶはずだが、藤浪は違う。勝負の世界では「運」も大きな勝因の一つ。少しでも運をシーズン中に置いておきたいから、控え目でよかった…という論法だ。

 もちろん、マイナス要素ではない。過去3年間、チームは全てAクラス入りしたが、頂点には立てなかった。4年目での“初体験”はそんな現状を打破する吉兆とも取れる。「そういう意味では飛躍というか、上がっていく年になればいいと思いますけどね」と、気を取り直して前を向いた。

 「過去3年間、昨年に関してはラッキーでAクラスでしたが(とにかく)3年連続Aクラス。常に後半まで優勝を狙える位置にいたし、そこで勝ち切れていれば、優勝も狙えたと思う。そういうところで自分も活躍したいですし、そういうところで勝てるような投球をしていきたいと思う」

 4年目への意気込みは「勝」1文字に込めた。「優勝の『勝』です。意味はもうそのまま『優勝したい』ということ。勝ちにこだわってチームを勝たせられるような一年にしたい」。チームの勝利を最優先する藤浪らしい選択だ。「(目標は)やっぱりチームとして優勝することが一番。そのために自分に勝ちが付かなくても、チームに勝ちが付くように。藤浪の投げる試合は全部勝つ、と言われるように投げていきたい」。今年は取りこぼしのないよう、きっちりと白星を積み重ねる。(惟任 貴信)

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2016年1月5日のニュース