高山 金本監督ばり鉄人になる!1年目テーマは無病息災

[ 2016年1月4日 08:05 ]

高山は澄み切った青空の下バットを手に始動する

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)が3日、中学時代に所属していた船橋中央リトルシニアの練習グラウンド(千葉・八千代市)で自主トレを公開した。プロ1年目に掲げたテーマは「無病息災」。現在は右手有鉤(ゆうこう)骨骨折からのリハビリ中だが、すでにキャッチボールやバットスイングも再開しており患部の経過は順調。現役時代の金本監督にも負けない、鉄人をめざす。

 大きな期待と重圧を背負って挑むルーキーイヤーの抱負はずばり、無病息災だ。この日、さっそく約3時間もトレーニングした高山が“鉄人化”を宣言した。

 「(連続試合出場について)自分は試合には出させてもらう立場なので(出続けられるか)わからないですけど、もちろん怪我なくアピールし続けることが選手として良いと思うので、そういうところを目指してやっていきたいなと思います」

 自身初の大学日本代表選出、そしてユニバーシアード優勝。大学では東京六大学リーグの通算安打記録を塗り替える131安打をマークするなど出色の活躍を見せた2015年だったが、「大学最後のシーズンとしてチームの優勝を目指してやったけど、怪我をして最後までやれなかったのが悔しいです」と総括は反省の弁が並んだ。シーズン終盤に負った右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱した悔しさはいまだに晴れていない。

 「大事なところかどうかに関わらず、野球選手にとって怪我っていうのが苦しいものなんだと、今回味わえた。本当に身体には気を付けてやらなきゃいけないなという思いです」。中学時代の恩師である船橋中央リトルシニアの掛川勉GMからも「怪我なく1年間出られる選手が良い選手だよ」と何度も言われ続け育った。1492試合連続フルイニング出場という世界記録を樹立した金本監督の現役時代のように、強靱な肉体と精神力をまとい可能な限り戦いに身を投じる覚悟はすでに出来ている。

 まずは完治が最優先だ。現在は塁間程度のキャッチボールを再開し、ティー打撃なども問題なく消化。「怪我してから2カ月ですけど、順調にきている。(キャンプインの)2月1日というところも目標にしている1つのところなのでしっかり調整していきたい」と表情は至って明るい。

 そして転んでもタダでは起きない。「(今の課題は)怪我もしていたし体力面。この怪我を良い意味でとらえて、普段できないことを見つめなおして良い練習ができている。今の時間を大切にしてしっかり準備していきたい」

 元日に船橋市の実家近で引いたおみくじは「吉」だった。まだまだ上をめざせ…という思し召しだろう。大事な時期での怪我という逆境にも負けず、この日雲ひとつなかった青空のように、どこまでも高みを目指し高山は1年目から突き抜けていく。(久林 幸平)

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2016年1月4日のニュース