平沢が明かすドラフト秘話 ロッテ1位に「マジで焦った」

[ 2016年1月4日 14:50 ]

今年の目標とする1字を記した年賀状を手に活躍を誓う平沢(右)と成田

 デビュー前からイケメンぶりで脚光を浴びているのが、ロッテの新人たちだ。ドラフト1位・平沢大河内野手(18=仙台育英)と3位・成田翔投手(17=秋田商)が新春対談。ともに東北地方出身で、昨夏甲子園と高校日本代表で活躍した「みちのくのスター」が、プロ生活への抱負などを語り合った。(取材・構成 重光 晋太郎)

 平沢 まさかプロの同じチームになるとはね。自分は楽天だろうって思ってたけど、直前に新聞で「ロッテが急浮上」って記事(※1)が出て。

 成田 俺も「ロッテが成田を指名検討」って新聞記事を見て、どこが指名してくれるかドキドキだった。パ・リーグがよかったからロッテから指名されたらうれしいな、とは思っていたけど。

 平沢 実際にロッテから1位指名を受けて本当にビックリして。記事もドラフト戦略かなって思ってたから(笑い)。ロッテのコメントは用意してなくてマジで焦った。

 成田 どんな気持ちだった?俺は平沢が先に指名されてたから、同じチームで心強いなって思ってた。しかも、下位だと思ってたら3位だし。本当にうれしかった。

 平沢 競合になるなんて想像もしてなくて。クジ引きの直後はどんな顔していいのか分からなくて…。喜んだら「楽天がいやだったんだ」と思われそうだし。でも、2球団から1位という高い評価をしていただけて凄くうれしかったよ。

 成田 平沢とは高校1年の時から練習試合でよく顔を合わせてたもんね。最初は話しかけづらいなって思ってたけど、昨年の高校日本代表(※2)でちょくちょく話すようになって、意外と話しやすかった(笑い)。

 平沢 俺も成田ってずっとクールな印象が強かったんだけど、でも実際は全然違った。代表の時は、いつも佐藤世那(仙台育英→オリックス)とじゃれ合ってたもんな。

 成田 練習試合から平沢には打たれた記憶しかなくて、夏の甲子園でも内角の直球を本塁打(※3)されて…。

 平沢 成田はスライダーの切れがよくてコントロールもいいし、真っすぐも速い。あの打席はスライダーを狙っていて、詰まったけど思ったより飛んでくれた。

 成田 プロに指名されてからはいろいろ変わったよね?学校でも「サインしてほしい」とか「写真撮ってほしい」って言われるし、街でも声をかけられるようになって。

 平沢 それは成田がイケメンだからだよ(笑い)。俺はそんなにでもないよ。そういえば成田のツイッターのなりすましも現れたしね。爽やかで好青年の成田選手には負けます。

 成田 平沢だってかっこいいじゃん。身長はうらやましいな。俺も平沢ぐらい身長がほしかった(平沢が6センチ高い)。

 平沢 オコエ(関東第一→楽天)は目立ってるね。同じドラフト1位だから自分の方が早く1軍で活躍したいな。

 成田 対戦してみたいし、絶対に抑えたいね。

 (※1)平沢の1位指名方針は楽天がいち早く公言。ロッテはドラフト会議2日前、伊東監督も出席した10月20日のスカウト会議で平沢を指名リストの最上位とし、そのまま1位指名した。

 (※2)昨夏の甲子園大会後、8月下旬から9月にかけて行われたU―18W杯に平沢、成田も出場。8戦全勝で進んだ決勝で米国に1―2で敗れ、準優勝だった。平沢は遊撃でベストナイン選出、成田も1次ラウンドのメキシコ戦で好投した。

 (※3)昨夏の甲子園大会準々決勝で平沢の仙台育英と成田の秋田商が対戦。成田は3回までパーフェクト投球も、4回2死から平沢が右越えに先制ソロ。勢いに乗った仙台育英が6―3で「東北対決」を制した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月4日のニュース