所属先決まらず年越しも…前ソフトB松中 後悔なし「最後の挑戦」

[ 2015年12月31日 06:30 ]

「最後の挑戦」と記した色紙を手にする松中

 19年間プレーしてきたソフトバンクを退団し、新天地で現役続行を希望する松中信彦選手(42)は、所属先が未定のまま新たな年を迎える。

 「後悔はしていない。笑われても何を言われても、それが自分の人生。今やっていることも今後の自分に生きてくる」

 現在は契約しているスポーツジム「トータル・ワークアウト」で自主トレを行う。環境は一般の会員と同じだ。バットを振るのは違う場所に移動しなければならない。「今まで半日だったことが、一日がかりになる」。助けてくれるのはかつてのチームメート・川崎。オフの間、合同自主トレを申し出てくれ、川崎が行っているヨガなども取り入れた。腹部の体幹を鍛え、体のバネをつくるメジャー流。新たな挑戦でもある。

 年明けには、松田らとグアムへ旅立ち、帰国後は社会人野球の新日鉄住金かずさマジックで練習する。かつてプロを目指した原点の場所だけに、再出発するには申し分ない。「若い左の大砲が育たないチームがあれば、技術も伝えたい。ある程度のところで指導者になりたいという気持ちもある」。

 プロ野球人生の終着点はぼんやりとだが、見えている。ただ、そこへたどり着くまでは決して諦めない。来季への言葉を求められると「最後の挑戦」と書いた。文字通りの戦いはまだ続く。 (福浦 健太郎)

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