ハム栗山監督 ドラフト抽選再登板名乗り!創価大・田中当てる!

[ 2015年12月30日 05:30 ]

田中を引き当てて万歳したい?栗山監督

 日本ハム・栗山英樹監督(54)が29日、来秋ドラフトの超目玉で、競合が確実視される創価大・田中正義投手(21)の抽選に立候補した。現時点で1位指名は公言していないが、その年の「No・1」を指名するのが近年の球団の方針。栗山監督は一昨年のドラフトで抽選を3度外し、今秋のくじ引きは「戦力外」となっていたが、創価高の後輩となる最速156キロ右腕だけは、自らの手で引き当てる。

 「くじ運のない男」と、栗山監督は自らを認める。宝くじなどで当たったこともないが、来年ドラフトだけは譲れない。「絶対に当てるよ。田中正義は後輩だし、引く気満々でいる」。その言葉には力がこもった。

 東京学芸大出身の指揮官だが、アマ最強右腕は創価高の後輩に当たる。今年8月には、創価大グラウンドで日本ハム2軍と交流戦に先発した田中を視察した。5回1失点に「あす、1軍のどこかの試合で投げていてもおかしくない」と絶賛した。

 現時点で来年の田中指名について、球団幹部は「栗山監督が何を言おうが、田中正義で1位に行くとは決まっていない。結果的にはあるかもしれないが…」と慎重な姿勢。それでもダルビッシュ、中田、斎藤、菅野、大谷、有原…、近年のドラフト戦略を見れば何球団が競合しても、メジャー志望だといっても、実力No・1のアマ選手を強行指名してきた。

 故障などのアクシデントがない限り、最速156キロ右腕の指名は決定的といえる。そこで、問題となるのがくじ運だ。栗山監督は、13年ドラフトで松井裕(現楽天)、柿田(現DeNA)、岩貞(現阪神)と抽選3連敗。そのため、今秋は「戦力外」となり、竹田憲宗球団社長が代役を務めた。ところが、その竹田社長も高橋(現ソフトバンク)、小笠原(現中日)を連続で外し、球団関係者は「社長は“もう一回、チャンスをくれ”と言っているが(くじ引き役は)運の強い方にする」と変更を示唆している。

 再登板の可能性も出てきた栗山監督は「これだけ運がなければ、そろそろ当たってもいい」とアピール。さらに「運を高めるために今後は人から頼まれたことを一切断らないとか…」と秘策も温めている。「10年に一人の逸材」とも言われる田中だけに、その表情は真剣だった。(横市 勇)

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2015年12月30日のニュース