ソフトB松田 さらに強くなるため「バカのススメ」

[ 2015年12月30日 05:30 ]

滋賀オールスター少年野球教室で「滋賀、大好き!」を絶叫したソフトバンク・松田(右から松田、楽天・則本、中日・小熊、ヤクルト・奥村、中日・石川、阪神・植田、ソフトバンク・古沢)

 海外フリー・エージェント(FA)宣言し、チーム残留を選択したソフトバンク・松田宣浩内野手(32)は29日、出身地の滋賀県内で行われた「滋賀オールスター少年野球教室」で持論を展開。突然、ダメ出しした。

 「野球は真剣にやるんですけど、バカになってやることも一つと思う」

 黙っていられなかった。トークショーではソフトバンク1年目の古沢、阪神・植田、中日・石川らフレッシュな面々が「来年は1軍でプレーできるように頑張ります」など通り一遍のコメントが目立った。「熱男」はそこにかみついた。

 「1年目の3人は30点。教科書通り。プロ野球選手だし(メディアに)取り上げられるようなことを言ってほしい」と苦言。自ら代打で登場すると恥ずかしげもなく「1、2、3、マッチ!」と完璧なお手本を示した。

 イベントには他球団の選手もいたが、一番伝えたかったのは来年1月にグアム自主トレに帯同させる古沢にだった。期待を背負い「追試」に出てきた19歳は自分の名前にひっかけて「レッツゴー!アミーゴ!古沢勝吾!」と韻まで踏んだ「決めゼリフ」を披露。とっさの好プレーに師匠・松田は「100点です!」とご満悦だった。

 恥ずかしさの殻を脱ぎ捨てることは大切だ。「きょうは(他球団も合わせ)7人いたけど、ホークスの選手は明るい。ホークスのキャラクターで強いチームができる。ベテランも若手もプロ野球選手。決めゼリフがあると、覚えてもらえます」と力説してみせた。

 お立ち台でのパフォーマンスは内川の「1、2、3、ダー!」も有名。その輪が波紋のように広がった時、日本一3連覇はさらに確実になる。さらに強くなるための「バカのススメ」だった。 (福浦 健太郎)

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2015年12月30日のニュース