「戦力外通告」TBS特番 選手の実績にこだわらない理由とは

[ 2015年12月30日 09:00 ]

「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」に出演する(左から)中後悠平投手、山本和作内野手、矢地健人投手

 中日の山本昌投手(50)谷繁元信捕手兼任監督(45)日本ハムの中嶋聡捕手兼任コーチ(46)ら“レジェンド級”の選手たちが現役を退いた2015年。一方でスポットライトをほとんど浴びることなく戦力外通告を受けながら、夢を捨てきれない男たちもいる。年末恒例となっているTBS「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」(30日後10・00)はそうした選手たちに焦点を当てる。番組作りのこだわり、込めた思いをTBSの後藤隆二プロデューサーに聞いた。

 今年のテーマは「人生において最悪のタイミングで戦力外を受けた男たち」。ロッテ・中後悠平投手(26)は第1子誕生直前、同じくロッテの矢地健人投手(27)は挙式間近、オリックス・山本和作内野手(29)は婚姻届を提出する予定だった時期に、それぞれ戦力外通告を受けた。

 ソフトバンク・松中信彦内野手(42)中日・川上憲伸投手(40)DeNA・多村仁外野手(38)ら、今シーズン所属先を去った大物が少なからずいるが、実績だけ見れば彼らより劣る3人を選んだのはなぜなのか?

 「プロ野球選手1人1人にドラマがあります。逆境に立たされた時に頑張る姿から感じ取ってもらいたいですね」と数字ではなく、人生のドラマこそ見て欲しい部分だと後藤プロデューサーは主張。「それを視聴者が自分の人生に置き換えて、共感していただける部分が少なからずあると思います。密着した選手から勇気を感じ取ってもらえれば」と訴えた。

 「プロ野球戦力外通告」は今年で12回目。毎年放送していると境遇が似ている選手も出てくるのでは?と考えてしまいがちだが「似ているようで、絶対的に皆違います。 戦力外を受けた時の境遇が全く違うでしょうから。選手たちの生き様は百人百様で、それぞれ全く違うドラマがありました」と断言した。

 3人が12球団合同トライアウトが見せた生き様とは?そして人生の岐路で選んだ道とは――。放送ですべてが明らかになる。

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2015年12月30日のニュース