松田、残留決め手は王会長からの直電!メジャー行きますとは…

[ 2015年12月25日 05:30 ]

王球団会長(左)と松田

 メジャー挑戦を視野に海外フリーエージェント(FA)宣言していたソフトバンク・松田宣浩内野手(32)が24日、ヤフオクドームで記者会見し、残留を表明した。4年総額16億円プラス出来高払いで合意。パドレスからは2年総額4億円(3年目は球団オプション)のメジャー契約も提示されたが、決め手になったのは王貞治球団会長(75)からのラブコールだったと明かした。

 松田の言葉にもう迷いはなかった。

 「残留を報告します。(メジャー)複数球団の方から興味を持ってもらった。僕の10年間は間違ってなかったと再確認できました」

 揺れ動いていた心が動きを止めたのは、4日前の20日だ。「王会長から連絡をいただき“まだ一緒にやろうと思っている”と言っていただいた。そこで“会長、メジャーへ行きます”と言えませんでした」。恩師の言葉で松田の気持ちは一気に残留へ傾いた。

 11月9日に海外FA権行使を表明し、同23日にはパドレスのA・J・プレラーGMらと福岡市内で面談した。「カーショーの球を打ちたくないか?」。ナ・リーグ西地区のライバル・ドジャースのエース攻略を持ちかけられて、心をくすぐられた。その後、パドレスから2年総額4億円の提示を受けた。ソフトバンクから提示され、この日に合意した4年総額16億円プラス出来高払いに比べれば見劣りした。それでも、メジャーの魅力は心の中でだんだんと大きくなっていった。「(王会長から)電話をもらう前は(パドレスに)行こうとしていた」

 ただ、パドレスから求められた二塁と遊撃の守備には不安を覚えていたという。「二塁、遊撃は守ったことさえない。メジャーでできるか。それが挑戦なのか。三塁一本の話はなかったし、二塁をやると打撃にも影響する」。悩みに悩んだ中で尊敬する世界の王から受けた「殺し文句」は松田の心にズシリと響いた。

 22日に残留を報告した王会長からは「良かったな。頑張るぞ」と言葉をもらった。1年目だった06年、当時監督だった王会長がメジャー通算214発の実績を引っ提げ入団したバティスタを2年契約の途中で解雇し、三塁のポジションを空けてくれた。ここまで育ててもらった恩返しは終わっていない。「3、4、5連覇を目指したい」。背番号5はクリスマスイブに決意を新たにした。(福浦 健太郎)

 ≪王会長の直接出馬≫

 ☆94年城島健司 ダイエーの監督に就任後、最初のドラフトで強行1位指名。大学進学を明言していたため交渉は難航したが、12月の2度目の交渉では大分・別府大付で初対面を果たし、独自の打撃論を展開。城島は即日「お世話になりたい」と入団を決断。

 ☆06年小久保裕紀 巨人からFA宣言した2日後の11月9日、初交渉に参戦。WBC日本代表監督として園遊会に出席後、すぐさま駆けつけた姿に、小久保も「グッとくるものがあった」と感無量。11日に古巣への復帰を表明した。

 ☆10年内川聖一 横浜からFA宣言した内川の獲得を目指し、11月26日の初交渉に同席。「移籍というより地元(九州)に戻る気持ちで来てほしい」と訴えた。内川は即答は避けたが「野球をやってきて良かった」と感謝。12月1日に移籍が正式決定した。

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