阪神、清原氏元担当トレーナー入団へ オリ退団の本屋敷コーチ

[ 2015年12月25日 06:21 ]

清原氏(左)のリハビリを担当していた本屋敷元オリックス2軍コンディショニングコーチ

 金本阪神に、頼もしいサポート役が加わる。今季までオリックスでコンディショニングコーチを務めていた本屋敷俊介氏(40)が阪神に入団することが24日、分かった。来年1月の入団で、ポストは1軍トレーナーとなる見込み。球団関係者は「オリックスで培った豊富な経験と知識を、ウチで生かしてほしいと思います」と期待を寄せた。

 本屋敷氏は大阪・大手前高卒業後に渡米し、カリフォルニア州立大で6年間、トレーニング理論を研究した経歴を持つ。00年にマリナーズでインターンとして働いた後、01年からオリックスにトレーナーとして入団。04年から今季まで12年間は1、2軍のトレーニングコーチ、コンディショニングコーチを歴任した。

 実績も申し分ない。07年には、左ひざ痛のため神戸市内の2軍施設を拠点にリハビリを続けていた清原和博氏の専属トレーナーを担当。左ひざに2度のメスを入れ、一時は復帰が絶望視されていた同氏と二人三脚で長期にわたるリハビリメニューに取り組み、実戦復帰を影から支えた。また09年には椎間板ヘルニアの手術を受けた伊藤光のリハビリも担当し、後の正捕手の復調にも尽力。現役時代、気難しい一面も持っていた清原氏から絶大なる信頼を得るなど仕事に取り組む姿勢も真摯(しんし)そのもので、選手たちからの信頼も厚かった。

 オリックスで培った経験と知識はさまざまな故障、症例に対応可能。また、確かな理論に裏付けられたトレーニング法の引き出しも豊富に持ち合わせる。清原の復活ロードを支えた縁の下の力持ち。来年からは金本阪神のVロードを支える。

 ◆本屋敷 俊介(もとやしき・しゅんすけ)1975年(昭50)4月12日生まれ、大阪府出身の40歳。プロ野球選手経験はなし。大手前高を卒業後、トレーナーを目指して19歳で渡米。カリフォルニア州立大で学ぶ。01年トレーナーでオリックス入団。04年からコンディショニングコーチ。07、08年に清原和博のリハビリを専属で担当したのち、10年からはトレーニングコーチも兼任した。

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2015年12月25日のニュース