藤浪 来季はレジェンド目標!20勝&防御率1点台&250奪三振

[ 2015年12月21日 05:30 ]

大勢のファンの前でトークショを行う藤浪(右)

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)が20日、甲子園球場で同歴史館企画のトークショーに出演した。エースとしてフル回転が期待される右腕は来季、防御率1点台、20勝、250奪三振、投球回220イニングと現代版の「レジェンド目標」を設定。球史に残る投球で、チームを日本一に導く決意だ。

 至高の数字も、猛虎の若きエースが口にすれば夢ではなくなる。歴史館にちなみ、司会者が藤浪に1968年の江夏豊の401奪三振、70年の村山実の防御率0・98とOBたちが残した偉大なシーズン記録の話題を振ると、藤浪は真剣な表情で言葉をつないだ。

 「もちろん、すごい数字だと思いますし、今では400奪三振なんてまずありえない。それだけ登板しないといけないので、時代(の違い)かなとも思う。それは無理なんで、今でできそうな現実的な数字ですごい数字を目指したい。(防御率)1点台は目指せる数字。今年タイトルを獲った奪三振は250、260が凄い数字。勝ち星とかも20勝とかは、難しいとは思いますが、頑張ってやりたいと思う」

 防御率1点台は、球団では75年の安仁屋宗八(1・91)以来の偉業で、20勝も03年の井川以来。シーズン奪三振250個以上は、セ・リーグでは71年の江夏豊(267個)が記録してから遠ざかっており、いずれもハードルは高い。日本時代のダルビッシュ(レンジャーズ)、田中(ヤンキース)も1シーズンですべて達成したことはない、まさに現代版“レジェンド目標”を、右腕は見据えている。

 ただのリップサービスではない。勝ち星は打線の援護など、運の要素も関わってくる一方で、今季2・40だった防御率の良化に関しては「今年の良いパフォーマンスを安定してできればもっと数字は良くなる。無駄な四球を減らせれば」と話し、221個だった奪三振数の更なる量産にも「もっと(ボールの)質が良くなれば、(三振数も)もっと変わってくると思う」と伸びしろを実感している。

 「しっかりイニングを投げているということは、毎回安定して投げているということ。そこをやっておけば(防御率や奪三振は)しっかり付いてくる数字」とシーズン220イニングもノルマに設定した。

 「優勝して、監督を胴上げしたい。目標は優勝になりますね」

 背番号19が伝説的な投球で猛虎を歓喜の秋に導く。 (遠藤 礼)

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